燃ゆる想いを 箏のしらべに ~あやかし狐の恋の手ほどき~

箏の演奏会で出会った美しい箏曲者は、あやかし狐だった。  純和風、異類恋愛譚。

橘 弥久莉

3時間38分 (130,266文字)
初の現代ファンタジー作品。箏のしらべに秘められた想いとは?

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あらすじ

 不慮の事故で姉を亡くして以来、前向きに 自分の人生を生きられなかった古都里。三回 忌の法要を終えた帰り道、ふと懐かしさに導 かれ足を運んだ箏曲の定期演奏会で、会の主 催者であり、大師範の村雨右京と出

感想・レビュー 3

しっとりした和の世界に入り込んでいました

滑らかな文章で綴る美しい愛の物語でした。 姉の死という喪失から止まったままの古都里が、箏に向き合い、妖たちの優しさに触れる中で、痛みをほどき、恋を知り愛を見つけます。 まるでそこにいて目移りするかの
ネタバレあり
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和の風景が素敵な、美しい愛の物語

主人公の古都里ちゃんは、お姉さんと昔箏をしていたけど、お姉さんの死からお母さんも箏をしなくなり、琴に触れることを禁じられているようでできませんでした。しかし、ある日右京さんの箏の演奏を聞いてから、箏へ
ネタバレあり
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引き込まれるあやかしの世界!

恋物語かと思って読み進めたら、愛の物語でした!ラストを彩る深く大きな愛、なんて素敵な真実でしょうか。 まず、情景がとても美しく丁寧に描写されていて、倉敷の街に降り立ったようです。きめ細やかな描写によ
ネタバレあり
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