感想・レビュー一覧 7件

あの頃の、ひとコマ

とても眩しい青春の肖像画を見たような気がします。 高校時代の生徒たちの群像劇が素晴らしく、質量ともに圧倒される秀逸な作品でした。 高校を卒業してそれぞれの道を歩み、まったく想像もつかなかった場所で、再
ネタバレあり
1件1件

若い頃の輝きが鮮やかな演劇の記憶とともに甦る

大佐戸さんの作品は病院を舞台にした作品が多い印象なのですが、この作品は主人公の女性が勤務する病院(現在)→高校の演劇部だった青春時代(過去)へと時間軸が移り変わりながら物語が進みます。 主人公の
3件

今に続く人生の重みが、深く心に残りました。

拝読しました。 病院勤務の倉科さんが、何故患者のカルテの事情に触れようとしないのか。 そのわけを松宮さんに魅せられた高校時代にまで遡り、心の変遷を描く文章の美しさが心に響きました。 輝いていた頃は見え
ネタバレあり
1件

綺麗な物語でした。

昔の愛情が残るからでしょうか。 病気のこともあることでしょうか。 ただ、何かできることがあったのか。 それとも昔の自分の記憶に戻りたいだけなのか。 エアポケットみたいですね。
ネタバレあり

主人公へなにか言ってあげたくなる

大佐戸さんの作品はいつもリアルで静かな情熱が根底を流れている感じがスゴイと思います。自分から見た人、人から見た自分。その感じ方は時代や状況で変わるけれど、仲間であった人への感情は特別なものだと思います
ネタバレあり
1件1件

御簾の先に、几帳の奥に人の心がある

大佐戸さんは群像劇の名手だと思います。 代表作『大人なのに走る』を大きな幹として派生した作品が数多くあり、この『知り合いのカルテ』もその中のひとつです。 全て単独でも十分に成立するにも関わらず、なぜ
ネタバレあり
1件1件

兎に角文章が巧い

最後まで読ませて頂きました。途中の回顧録のあたりは、もう青春の時を思い出させるような素晴らしい文章で、わくわくして読みました。後半はタイトルを回収すべく現在に戻り、巧く中盤と重なり一体感があり、あの余
ネタバレあり
2件1件

/1ページ

7件