受賞

立葵の恋

雨の中佇むその人は、立葵の花のように凛としていた。【妄コン/雨よ降れ 佳作】

乃上さり

13分 (7,354文字)
超・妄想コンテスト「雨よ降れ」で佳作をいただきました。

42 977

あらすじ

味噌蔵を経営する家の次男坊である康二郎は、大学進学の志望学部選びに迷っていた。梅雨のある日、康二郎が勉強する部屋の軒下に、「雨宿りさせてください」と一人の若い女性が現れる――。進路に悩む若者と、昔の淡

感想・レビュー 1

湿り気の演出力

こんにちは。雨よ降れのご縁で拝読いたしました。まずは学生特有の進路選択についての葛藤がリアルに描かれます。そこに現れる不思議な女性。大変演出の優れた作品で、過去との邂逅や兄と家族のもめ事、祖父の思いな
1件1件