辿り着きしは、宵の街

消えた兄を探し、彷徨って辿り着いたのは朝の来ない、宵の街。そこは常に宵の中にある不思議な街だった。

荻原

34分 (19,968文字)

8 64

あらすじ

しんしんと雪の降り続く日、睦の兄は蓼科山の麓で忽然と消えた。睦は5歳だった。 12歳になった睦は、兄を探しに蓼科山に出かけ、彷徨った果てに木のうろに落ちる。目を覚ますと、そこは決して朝の来ない、宵の街

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