御簾の先に、几帳の奥に人の心がある

大佐戸さんは群像劇の名手だと思います。 代表作『大人なのに走る』を大きな幹として派生した作品が数多くあり、この『知り合いのカルテ』もその中のひとつです。 全て単独でも十分に成立するにも関わらず、なぜ
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タイトルも秀逸

喰ウ寝ルさんの作品は何作か読ませて頂きました。今回も鮮烈な作品でとても驚きながらも、こうした作品を読めて本当に喜びを感じます。 最初の情景からシーンが頭に浮かんで、キャラクターの動きや景色や音や匂いが
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彼岸花ではない全ての花はこの世の花

大佐戸達也さんの作品は人物の描き方が本当に見事だと思います。様々な視点で描かれる群像劇は登場人物への洞察が深く慈愛に満ちています。しかし登場するキャラクターたちは、煌びやかな経歴や類まれなる能力をもつ
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ひとつひとつのエピソードに未来を見据えるような

大佐戸さんの連載が完結になり、毎回更新を楽しみにしていたのでいよいよ最後かと名残り惜しい気持ちで読みました。良かったです! 結婚1年目の記念日を迎えた若い夫婦が、思い出話を語りふと振り返る。その会話の
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この作品は非公開になりました

毎年毎年桜は満開になる

この作品は読んでいるそばからはらはらと感動しました。なぜだろう。たぶん私は充さんとミツちゃんとずっと桜の下を歩いているのです。その映像がずっとずっと続きます。桜は毎年満開になって散って、また咲いて。そ
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この作品は非公開になりました

ラストは本当に予想外でした

離島のホテルに隔離された7名が次々と死んでいく恐怖。動機は? 真犯人は? と後半に進むにつれてどんどん読む手が止まらなくなりました。そして自分の予想と真相とが大きく違った結末に驚きです。 私もアガサ・
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後半の映像が美しい

かつて自分にもあったかもしれない切ない思い出や、誰もが心にしまっている思い出を、夏から冬、春へと心の情景と一緒に現れるシーンや空気の匂いで思い返させてくれるとても余韻が美しい話でした。お互いの「なまえ