竜の血に定められた運命と、竜の力がもたらす奇跡の仕掛けを軸にして、その周りをまわるのは、命を永らえることと、至高を求めることの二つの相反する意思。 手段だった後者が目的へと昇華して、前者は……。 ザン

素敵な作品をありがとうございます。 生命の源をあらわす水女と、生命の痕跡をあらわす砂男。 二つの存在は断絶しているように見えて、実は、誕生と成長と滅びと再生という円環の中にいるし、一方で、深い断絶が

先般ようやく読了させていただきました。 大長編の執筆と推敲、大変おつかれさまでした。 一つの独自の小宇宙を、近景から遠景、俯瞰までの緻密なパースを設定し、あくまで主人公の視点から描くという、細密画のよ

自分の育った地元？が舞台？だったので、ありありと目の前に景色が浮かびました！

勢いで書かせていただきます！ 1960年代から2010年代までの時代感を反映した色々な要素を混ぜこぜ合わせた壮大なスケールの「ファーストコンタクト」「ボーイミーツガール」「ラブストーリー」を堪能させて

一読して、古本屋でたまたま手に取った昔の怪奇漫画のような、湿度の高い肌触りと古紙の匂いを感じました。そんな中身を今の時代でスマホで読むギャップ感が一種独特で、またもう一度読んでみたいと思う、そんな作品

動物、音楽、絵画、菓子、コーヒー、風景、そして人間…。主人公が地球の事物をみずみずしく新鮮に繊細に感じとり、かけがえないものへと至るさまが、とても美しい筆致で描かれ、心に染み入ります。素敵な体験、あり

ネタばれにはならないと思うのですが、辿り着いた場所の情景、そして「光」がとても印象的で、気持ちよく読み終えることができました。