鵜木曽 銘

続・感想の続きです

ホワイダニットを「動機当て」(「犯人当て」に倣った言い方ですが)という形で書くのはとても難しいです。というのも、与えられた情報から幾通りもの説明を与えることができてしまいますから。「これが絶対唯一の解
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さて、気になった点は、この問いに対する解答ですが、これが少々わかりやすすぎたのではないか、という点です。別に強い根拠があるわけでは無いのですが、いつも帰りに主人公が乗っているバスにある男子生徒が乗って
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これはまさに動機当て

バスで一区画だけ乗る奇妙な男子生徒は、なぜそのような行動をしているのか、という、いわゆる「ホワイダニット」のオーソドックスな問いの立て方だったと思います。問いの立て方がよかったと思います。ミステリにお
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さて、気になったことは、三つの掌編をまとめたもの、と考えれば十分な内容だったとは思うのですが、その外側に構造がある場合、いわば作中作ともいえる三つの掌編と外側の物語に何かしら関連があるとよりよかったな
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鵜木曽 銘

一つ目の話が好きです。

テントの中で三人の男が順々に怖い話をして、実は集団自殺を図っている人たちだった、という結末で、物語の層が二つあるものになっていました。三つの話それぞれに目を向けると、特に一つ目の話が好きでした。子供の
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コンパクトにまとまっています

三千字で世界観の説明、人物の描写などがコンパクトになされた作品でしたね。人とアンドロイドがいる世界というのはよく描かれるものですが、それをアンドロイドの視点から書いている作品というのはあまり見かけたこ
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さて、では気になった点を申し上げます。まず、十貫寺家の闇についてです。家系図を見るとどうやら近親相姦を繰り返している家系の様だという事が判明しますが、「なぜ」そのようなことをしているのか、という事につ
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鵜木曽 銘

文章が素晴らしい

まず、文章が素晴らしい。対象の女学院で過ごす乙女たちの繊細な心を絶妙な筆致で描き出していると思います。特に華美さんの嫉妬、ひなげしさんの動揺、そのあたりの描写は細く罅の入りかけた薄いガラスを思わせるも
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さて、では気になった点について二、三述べたいと思います。まず、会話のシーンで誰がこの発言をしたのか、というのが捉えにくい場面がいくつかありました。例えば11ページ第十話『休日』の際にpuddingでの
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鵜木曽 銘

わくわくする話です

「不思議」に対処するため奮闘する人たち、そして不思議には不思議をぶつけてしまおう、という発想で不思議の少女と手を組んだ主人公、という事で、どこか少年漫画のようなワクワクする設定、背景になっています。手
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もどかしさに引き込まれる

まっすぐに気持ちを伝えられない主人公と、迂遠なやり方で動く周囲の人物のもどかしさ、回りくどさ、そういったものを押しだした作品で、いわゆる「甘い」恋愛小説とは全く違った読み味の作品でした。ある出来事が起
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さて、この作品では「謎」を解き明かす中で人を描いていく、という形になっています。ではこの「謎」と、それを探る過程と、その真相がどうだったのか、という事についても感想を述べたいと思います。謎を解き明かす
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鵜木曽 銘

ヒューマンドラマ!

 出てくる人たちがかっこいいですね! 一つのヤクザ組織を壊滅させた若者の動機を探ることでその人生に迫っていく、というストーリーで、非常に硬派な印象を受けました。この作品では「人」を描くことにとても意識
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鵜木曽 銘

心地よい文章です

まだ二話だけなので展開について細かく言う事は出来ませんが、非常にいい文章ですね。雪に包まれた大地を走る列車と、その車窓に見える光景、そして列車や駅構内でちょっと不機嫌そうな顔をしているサラが目に浮かぶ
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また、動機について、確かに被害者はあくどいやつだった、という描写されているのですが、それが「殺し(これは非常に劇的な行動です)」につながるほど疎まれていたのだろうか? という事について、納得しがたいも
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さて、それでは謎解きについてです。今回は現場に被害者、犯人、目撃者、第四の人物が入り乱れ、叔父は死んでしまったので誰も傷つかないように全員黙っておこうとした、そして第四の人物は意外な人物で……。という
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鵜木曽 銘

飽きさせない工夫が良いですね

結末1までを読ませていただきました。事件を警部が捜査して解決を目指していくというオーソドックスなものですが、警部がロクでもない奴だというのは、ポイントが高いと思います。というのも、いわゆる「捜査モノ」
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