別嬪〜エス・大正ミステリィ〜

全身を流れるこの血潮のなんと穢らわしいことか!

紅屋楓(多忙)

1時間12分 (42,656文字)
完結しました!ひなげしの花言葉は「乙女らしさ」や「恋の予感」。

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あらすじ

兄を亡くした悲しみから胸を病んでしまった露路(つゆじ)さん。彼女のもとへ忘れ物を届けに行ったことをきっかけに〈お姉様〉のひなげしさんと〈妹〉の華美(はなみ)さんは十貫寺家のおぞましい陰謀に巻き込まれて

感想・レビュー 6

異質な世界観が、上品で優雅な家系の裏に潜む穢れて悍ましい空間描写が、見事 !

 まず、宝塚の女役も男役も、全て女性が熟すというような内容の文章に、気を引かれた。この描写に何の意味が在るのだろうかと思っていたら、それが見事な枷(伏線)に成っていた。  上品で美しい家系の様(さま)
ネタバレあり

感想の続きです

さて、では気になった点を申し上げます。まず、十貫寺家の闇についてです。家系図を見るとどうやら近親相姦を繰り返している家系の様だという事が判明しますが、「なぜ」そのようなことをしているのか、という事につ
ネタバレあり
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文章が素晴らしい

まず、文章が素晴らしい。対象の女学院で過ごす乙女たちの繊細な心を絶妙な筆致で描き出していると思います。特に華美さんの嫉妬、ひなげしさんの動揺、そのあたりの描写は細く罅の入りかけた薄いガラスを思わせるも
ネタバレあり
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