SD-16.切なさは苦しみに似ている

もっといじめてやろうか、とあやしげな恍惚が背中を駆け上がった。

SD-11.苦味は甘味の後味

言葉で埋まらない時、他にどうして埋めればいいのか、俺には全然判らねえ。

SD-12.艶めかしい破滅

キスで窒息死したなんて話は聞いたことがない。

琥珀の朔月 第9話

ほどけていく──ほつれて、ほどけていく。

SD-7.圧縮される世界

なんというか、すっかり溺れていた。

SD-8.爆弾低気圧、発進

開かれたその艶やかな口唇に、吸い込まれるように口づけた。

SD-6.忍ぶれど

そんなつもりはないだろうが、頭を撫でる指先がその動きだけで俺を赦していく。

SD-5.愛が何かを教えて欲しい

ああ、俺ほんとおかしい。この女だけに参りすぎて、触り方がまったく判らねえ。

SD-4.真っすぐ捩れる恋心

「嫌いな人についていくほど、女の子は我慢強くないわよ」

第73話

愛嘘-20.これではまるで、奪い愛

「……お前、こんなとこで変な声出すなよ」

君のうそつき

そんなの、ずるいよ。

愛嘘-13.猛然と下される制裁

「タクちゃんがそんなので済ますわけないじゃん」

第１話

【R１８】まあ、いわゆる『できちゃった婚』てことです。

SD-15.パラノイアの隘路

今でも女は嫌いだ。男には到底理解できない理由で、嘘を吐く。

SD-9.身体は心の容れ物

いっそ気まぐれでも戯れでも構わないから、俺のとこに来てくれないだろうか。

愛嘘-9.あたしの知らない彼

「……俺は、心の中まで干渉できない」

愛嘘-2.恋とは、痛みを伴うもの

「しょうがねーだろ。お前がいいんだよ」

愛嘘-16.孤高の嘆息、偏執の寵愛

「ああ、みっともねえ。こんなこと話すはずじゃなかったのに」

愛嘘-18.あからさまな秘密

「だから、仕返しってわけじゃないけど。私、彼に随分ひどいことした」

SD-14.溺れるふたつの体

とくん……と、さっき撃ち抜かれたばかりの心臓が、甘く疼いてまた血をこぼす。

天使の鼓動〈Ⅰ〉

天使の鼓動<Ⅰ> 彼に出会って私のすべてが変わりだしたんだ─

愛嘘-12.矛盾の恋心

その彼の仕草が、嘘をついた時の仕草だってことに、とっくに気付いていた。

愛嘘-10.飽くなき追従

「……えらく大人な質問だな、そりゃあ」

愛嘘-8.自己満足は嫌い

「なんで待たなきゃいけないの。兄さんには好きにさせるんだろ」

愛嘘-5.忘れていいけど、忘れない

「お前、俺と付き合ってるのがそんなにいやなのか」

愛嘘-7.求める、応える

「……困ることはしないから。いいから任せてろ」