魔法使いの男

世界は記憶の連続体である、と言えるだろうか?

磯山うじたろう

26分 (15,033文字)

10 32

あらすじ

 短編作品。  精神科医であるビンス・テイラーが“魔法使い”を名乗る男、マシャドバと出会うお話です。

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目次 1エピソード

感想・レビュー 10

人間が意識で観測した実体は現実なのか、という問いを投げかけるような作品だと思います。 一人称で語られるため、地の文すら主人公の意識が観測したものにすぎない。本人が自覚している通り複数の世界を意識が行
ネタバレあり
追記 文章としては読みやすいライトな書き方でしたが所々常用しない単語を使われていて、表現の統一感に引っかかりました。 同じ意味を同じ言葉で連続して表現することに違和感がある時は描写に厚みを持たせたり
文学的発想を、哲学的思想を異世界ファンタジーに落とし込んだ作品。 記憶の不確実性や世界を観測する意識などを表現する為に作られたのか?と思いました。 マシャドバが無差別殺人を犯していた事や意識体として人
ネタバレあり
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