花翳ーはなかげー

ただ、笑顔を見せてほしかっただけなの。

佐崎らいむ

7分 (4,097文字)

16 110

あらすじ

自分には何もない。 そんな空しさを抱きつつ、人里離れた一軒家に暮らす百合子。 彼女の楽しみは、毎春、桜の花の下に現れる男の子を、そっと見守る事だった。 ※表紙絵は、以前描いた春樹(幼児)を使

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目次 1エピソード

感想・レビュー 6

limeさーん^^ これは…極上のミステリーか、極上のラブストーリーか…? 愛の物語と取るとして、何と同情のないものでしょうか。 自分への愛、夫への愛、子どもへの愛。 ボールは転げ落ち、軌道を逸して
ネタバレあり
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一読だと、狂気に取り付かれた悲しい女と、閉じ込められてしまった少年。 時系列が何となくひっかかっていたので、何度か読み直してみると別の面が見えてきました。 七年前に初めて桜の木の下に姿を見せた、とい
ネタバレあり
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    読み終えた時、一番に出てきた言葉が“復讐”でした。 すごく個人的な解釈ですが、何年間も桜の木の下に立っていた男の子は、もしかしたら、ずっと彼女を睨んでいたんじゃないのかな。母の元へ帰してくれ
ネタバレあり
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