最後の我儘。

超・妄想コンテスト『真夜中』出品作品

彌砂(ミサ)

12分 (7,135文字)
線香花火が好きです

27 116

あらすじ

 真夜中、ふたりきりの花火。  火球から弾けた火花に申し訳程度に照らされた彼女の表情は僕の知らない顔で、 「ありがとう……最後の我儘聞いてくれて」  なんて言うから、線香花火の火球が落ちる前に、

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感想・レビュー 5

例えば今、私が死んでしまったとして、娘と旦那が二人きりになってしまったら 私はこのお母さんのように、笑って『一緒に遊びたかった』なんて言えるだろうかって 何度も読み返しながら思いました。 お月様
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レビューを失礼致します。 儚さや切なさ。 線香花火から連想されるそれらの言葉は、この物語の象徴です。 まさかの再会。 それは記憶すらない遠い日の出来事にも関わらず、お互いの魂が引き合ったかのように
ネタバレあり
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儚く咲いて散る線香花火が、このお話の切なさを魅せてくれてギュンー!とくる。 ファンタジーだと一束に括れない、現実に確かに在る深い愛情の物語です。 ひと夏の出会いと別れのお話は数あれど、こちらはまたひ
ネタバレあり
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