透明な糸

そこには新しいケースが準備されていた 映像的短編ホラー

たやすもとひさ

ホラー 完結
9分 (5,030文字)
ぼくたちはみな自由だと思っている。しかし、自由を奪われ、操られている被征服者は常に無言なのだ。

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あらすじ

ある水族館で久しぶりに高校の友人と再会した。彼の横顔は相変らず美少年の面影を保っており、水槽の光を反射してますます青白く見えた。仔犬を届けに彼のマンションを訪ねると、そこにはたくさんの水槽が並べられて

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目次 1エピソード

感想・レビュー 5

求めていたホラー

こういうのが読みたかった! 私が真にホラーだと思う作品。静かに、ねっとりとした汗をかくような空気感。 嫌な予感て言うのかな、冒頭から染みだしていて、まんまと透明な糸に絡め取られました。 渋滞の表現が絶
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悪意のない悪魔

一番怖いのは、悪意がない行為なのかもしれません。 その「見えざる手」の探究心は、悪意がないからこそ容赦なく対象を蹂躙します。 子供が命のありかを探して、虫をバラバラにしてしまうように。 そして満たさ

ゾッとする話

私も水族館大好き人間なので、この話をワクワクしながら読み始めました。 でも、かなりぞっとする話でした。 ゾッとはしますが、それだけでは無く、物語全体は美しい印象を持ちました。端々に出てくる生き物の例え
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