三枚目の銀

兄の指す将棋には、あるべき「色」や「音」がまるでなかった

真乃宮

青春 完結
14分 (7,987文字)
妄想コンテスト「ひんやり」応募作です。

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あらすじ

自らの命を顧みない十九名の戦士と、一人の王。 八十一マスの戦場。 兄の将棋は「銀」が躍動する棋譜にその強さの絶頂を見せた。

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目次 1エピソード

感想・レビュー 1

兄弟の距離を思い出させる至高のエンディング

幼いころは近かった兄弟の距離が、お互いの成長と共にズレていくこと。将棋盤を覗き込んでいた子供時代の描写が、後から見れば二人の道の違え方を暗示しているかのようでした。兄に比べればずっと平凡に生きる弟にも
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