神無月の頃、思川で

それでも俺は千春と一緒にこの橋を渡りたかった。

しのき美緒

9分 (4,972文字)
純愛。

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あらすじ

十月、思川に蛍が飛ぶ夕方、愛しい人を待つ。愛しい人は来るのだろうか。

感想・レビュー 2

素直に泣けました

最初の最初から伏線らしきものが散りばめられていましたね。気づいたときには唸っていました。それらが、とても自然に感じたことを、まずはお伝えしたいです(自分も、そうなりたいと痛切に感じたことも併せてお伝え
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幻想的な純愛

幻想的な小品でした。蛍、マジックアワー、思川というゆかしい地名、河水の流れ、そして死者に会えるという伝説……。美しい舞台設定です。 その舞台で語られるのは、痛切なほどの純愛です。千春が告げる愛情に満
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