閃光花火

私はきっといくつになっても、この瞬間を閃光のように思い出すのだろう。

池田春哉

青春 完結
10分 (5,912文字)
甘い思い出はいつまでも甘いままなのか。

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あらすじ

高校二年生の夏とは特別な意味があるらしい。 それを知った波戸(はと)は隣の席の並木(なみき)を花火に誘い出す。 いくつになっても思い出すような、ひと夏の大切な思い出を作るために。

感想・レビュー 1

一番素敵な「散り菊」

これを読んだ今私は高校二年の秋を過ごしています。 作中の主人公は、その瑞々しい感性のまま最も輝く季節に素敵な時間を過ごした。まるで閃光のような煌めきの瞬間を、この小説は淡くも弾けるような質感で描いて
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