スグルとサエコと廃墟と宝物の夏

ゆるやかに衰えていく世界。明日見ることになるかもしれない滅びの景色の中で、人はどうひと夏の想い出を紡ぐのでしょう?

安岐ルオウ

SF 完結
21分 (12,080文字)
だんだんとすべてが失われていく中にも、きっと日々の喜びや幸せは残っている。そんな想いを物語にしました。

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あらすじ

誰もいない真夏の世界。衰えと滅びを予感させる光景の中に、まばゆさとわびしさを感じていただければ幸いです。 ―スグルは、入道雲の下で陽射しを浴びながら、今日も友だちのサエコと一緒に、ゆっくりと滅びていく

目次 1エピソード

感想・レビュー 3

美しい真夏の白昼夢

セミの声鳴り響く夏の最中にもかかわらず,無音の夢の中にいるような感覚を覚える作品でした. スグルの平易な語彙で一貫して書かれた文体も,作品の雰囲気にマッチしていました. 夏の眩しい日差しのイメージでず
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そういうことだったのか...!!

とてもとても丁寧に綴られたスグルとサエコのある夏の日の冒険の物語。 読み進むにつれて、どうやら舞台は我々の住むこの現代ではないということがわかってきます。どいうこと?どいうこと?ってなってきます。そし
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せつなくてあったかい

描写が丁寧で、すごく世界に浸らせて頂きました。 退廃的な雰囲気の中にもささやかな幸せみたいなのを感じれて、ラストがまた上手いですね。 こういうお話大好きです。
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