Ghost Donor, REM Sleep

成沢寧音は先輩の赤羽涼花と「エス」関係だった(百合のプラトニック版)。二人は2030年の晩夏、無意識を融合させる。

蜜原みな子

SF 完結
15分 (8,422文字)
80年代サイバーパンクな世界線を今なお追っているような作品です。

37 4,588

あらすじ

 成沢(なるさわ)寧音(しずね)は一つ上の赤羽涼花とプラトニックな百合──エス──の関係にあった。  ある日コンビニを何軒も回してやっと買えたROM構造物。  涼花と寧音はそのROM構造物によって無意

感想・レビュー 4

圧倒的な世界観。

その世界観は圧倒的でした。 作中の随所に様々な手法や工夫があり、このような作品に初めて出会う私には憧れのような尊敬のような、不思議な感覚で世界観に浸りました。 近未来SFですが現代に通じる感覚や趣
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更地から世界を構築する能力

蜜原さんの小説の魅力は世界観だと常々思っていますが、本作では特にその魅力が存分に発揮されていると思います。 「現実世界を小説用に少しアレンジするだけ」などという生易しいものではなく、何もない更地から世
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SとSFの融合

女性同士のカップルの恋模様と、SF的世界観での考察の融合が功を奏している作品でした。一時的な無意識の融合、仮に実現できたらどんな感覚に落ち入るのでしょうね。なんてことを考えてしまいました。素敵な作品で
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