月に葬る

だから、わたしは決めたのだ。姉を月葬にすると。《超・妄想コンテスト【兄弟/姉妹】参加作品》

夢見里 龍

11分 (6,324文字)

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あらすじ

《月葬》それはなにも遺さない葬式だ。だから廃れた。 けれどもわたしは今宵、双子の姉を月に葬る。姉を愛するがゆえに。 「ね、ふたりだけのお葬式をはじめようか、姉さん」 わたしには姉がいる。なにかを選

感想・レビュー 1

ファンタジーと一括りにするには、勿体無いほどの傑作

なぜ、この作品を読んでいて泣きたくなったのか。突き詰めて考えていくと、辿り着くのは「痛み」という一つのキーワードです。愛する姉を二度奪われた妹の痛み。作者様はそれを、どこか懐かしさを感じさせる文体で、
ネタバレあり
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