ヌェ異聞

此処は禁足地。それは村の掟。お屋敷の使用人である僕は、とある事情により廃塔の最上階を目指すことに。塔に棲むヌェとは何者?

緒音百/おおと・もも

ホラー 完結
14分 (8,000文字)
ファンタジー風味の怪奇幻想系ホラー。妄想コンテスト『騙された!』参加作品です。

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あらすじ

貧しい少年ユジーはチグサ家の末娘専属の使用人として働く身だが、とある事情により、村の外れにある廃塔を上ることに。 九千と百段もある階段の天辺には、古代文明の祭壇があるという――が、そこにはヌェもいるら

感想・レビュー 2

二転三転した末に

 すごい小説に出会ってしまったなあ。  ファンタジーの風味色濃く、どこか伝承や民話の匂いもある世界観ですが、中盤以降に感じるホラー要素にぶるっと身震いしてしまう二転三転のサスペンス小説だと思いました。
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五感全てに訴えてくる文章力!!

 まるで土の香り漂う古民家で民話を聞いているかのような体感。 圧倒的説得力で展開される世界観。  語られる古い因習に、蔑まれてきた人の弱い心が試される。  二転三転するストーリーはどこに帰結するのか。
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