ミッドナイト・チルドレン

この世のぼく以外のやつはみんなばかだ。

夏木 蒼

青春 完結
14分 (7,962文字)
「アオハルだけ詰めました」企画 ヒリヒリとビターな青春担当

35 265

あらすじ

「この世のぼく以外のやつはみんなばかだ」 いじめを受けながら、他人をばかにすることで自分を保つ主人公。そんな主人公はある夜中、同じようにいじめられているクラスメイトの少女・本郷が街を出歩いているところ

感想・レビュー 4

胸が締め付けられっぱなしでした

なんかもう、胸がぎゅんと締め付けられました。 いじめを受けている男子と、いじめを受けている女子。空が赤黒くいびつに光る真夜中の街で、静かな交流をします。ヘッドライトを照明に、バレエを踊る彼女。二人だ
ネタバレあり

未成熟な達観の果て

 終始ビターでグレーに描写された世界観の中、ある場所で鈍色に輝く仄苦い時間を共有する二人のラストシーンが切ない。  主役二人のそれぞれの達観は、悲しいくらいに無力で未成熟で、ぐっと喉の奥が狭くなるよう
1件

夏木さんの凄さが全部詰まってた

ぼく以外、みんなばか。強烈な始まりで惹き付けられ、無職の親、ヤングケアラー、イジメと、これでもかと抉られ続けて、ずっと涙目で読みました。夜って何もかも全て包み込んでくれるみたいで、あの二人をそこに閉じ
ネタバレあり
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