感想・レビュー一覧 5件

崇高なる傑作品、ここにあり。

作品を前に胸のときめきや逸る気持ち、心地のよい緊張感や先急ぐ焦燥感、ないまぜられた心で溢れた。 父(優)と娘(麗)と、理解に難くも心に響きこむ恋のお話。 優の作品には『精霊もしくは天使が宿っている。あ
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想いを貫く物語と紡いでいく覚悟

『それは毒めく口づけのように』 なんだか怖いタイトルだな、と思った。何か事件が起きそうだけど、事件は起こらない。恋の話だった。 麗は恋をしている。恋の相手は作家であり父でもある優だ。 彼の紡ぎ出す物語
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天才だからといって幸福とは限らない。そうだとしても。

 ゴッホは生前評価されることが無く、評価されるようになったのは死後だった。優はもしかするとゴッホに似たような天才なのかも知れない。だが天才は天才過ぎるために凡人は理解が出来ない。  同様な天才である麗
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報われてはならない愛、いや毒のかたち。

 読了後、タイトルの「それ」は何を指しているのだろう。と考えた。ふたりの関係性か。文学か。愛か。そんな物ではないのか。あるいはそんな物、であるかもしれない。底知れぬ奥行きのある作品に敬服する。決定的に
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文字と思いは、螺旋のように絡まって、文学になるのだろうか……。

待望の秋月晶さんの作品でした。 秋月さんらしい、重厚な心の描写、卓越したレトリックがちりばめられた作品でした。私は、恥ずかしながら純文学は良く分からないので、自分なりに秋月さんの世界を感じさせていただ
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