それは毒めく口づけのように

苦悩する作家と読者の恋情歌。

秋月 晶

6分 (3,500文字)
🗨️叶わぬ恋の涙は、恋哀(れんあい)。

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あらすじ

報われない。 報われてはならない。 それでも宿す想いがある。 二人は茨に囲まれ、恋哀をする──。 ♪ここで一首 なんでかな 近ごろ猫の お気に入り クローゼットは 第三のおうち ✡️画像はDobb

感想・レビュー 5

崇高なる傑作品、ここにあり。

作品を前に胸のときめきや逸る気持ち、心地のよい緊張感や先急ぐ焦燥感、ないまぜられた心で溢れた。 父(優)と娘(麗)と、理解に難くも心に響きこむ恋のお話。 優の作品には『精霊もしくは天使が宿っている。あ
ネタバレあり
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想いを貫く物語と紡いでいく覚悟

『それは毒めく口づけのように』 なんだか怖いタイトルだな、と思った。何か事件が起きそうだけど、事件は起こらない。恋の話だった。 麗は恋をしている。恋の相手は作家であり父でもある優だ。 彼の紡ぎ出す物語
ネタバレあり
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天才だからといって幸福とは限らない。そうだとしても。

 ゴッホは生前評価されることが無く、評価されるようになったのは死後だった。優はもしかするとゴッホに似たような天才なのかも知れない。だが天才は天才過ぎるために凡人は理解が出来ない。  同様な天才である麗
ネタバレあり
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