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ジャンル応援キャンペーン ファンタジー「スカッとする物語」

選考結果発表
講評者の三村美衣氏からのコメント ===== 『得意技と異世界のリアリティ』 「得意技を持て」というのは、あらゆる創作指南の場でで言われる言葉だ。得意技というのは、特化した知識や趣味のことだ。民俗学、武器、植物、昆虫といった体系的な知識があればそれに越したことはないが、もっと狭いジャンルでもいい。たとえば銃、蜂、山野草、墓の様式、刺繍、焼き菓子などなど。ジャガイモのことなら俺に任せろでもいい。たとえば辺境の村で、冒険者をもてなすために出された芋のスープ。その味、匂い、舌触り、甘み、種類、産地、流通方法、品種改良の歴史が思い浮かべば、芋ひとつで、村が冒険者を歓待しているのか、困窮しているのか、他の村と交易を行っているのかといった様々な情報を導くことができる。それがオリジナリティとなったり、アイデアやプロットに寄与するほどのネタではないとしても、手触りや匂いなど五感を伴うささやかな真実味が、異世界全体のリアリティをも支えてくれる。 ===== 受賞作品への選評や見どころを一部掲載! ぜひ、読んでみてくださいね。 ※選評は登録されたメールアドレスへ近日中にお送りします。 ※SNSアカウントで会員登録されている場合、エブリスタトップページ上部「現在、このアカウントは仮登録の状態です。本登録はこちら」より、メールアドレスの設定をお願い致します。
大賞(賞金3万円+選評)1作品
ゴブリンと人間の間に生まれたウォレス。体力はゴブリンの半分という残念な存在ながら、姑息な手段を駆使して魔物界でエリアボスにまでのし上がる。あとは地位に胡座をかいて暮らす予定が、なんと赴任先は貧乏な上に人間との小競り合いが絶えない小さな森だった。頼りにならない魔物たちを率いて、ウォレスの生き残りを賭けた戦いが始まる。醜くて、子どものように無邪気で、間抜けで、そのくせ残虐なゴブリン。冒険者視点の語りが入りそれぞれの事情が語られるにも関わらず、弱すぎるゴブリン軍団を応援せずにはいられなくなる痛快バトル・ファンタジー。
準大賞(賞金2万円+選評)1作品
異世界召喚されたものの、ステが低すぎるために放逐されてしまった主人公。ところが実はチート能力の持ち主で……という展開はありがちだが、主人公の強さが弩級。さらに異世界で出会う相手がこれまた尋常ではない。そこに一緒に転移した大学の仲間たちが研鑽を積み合流する。弱音も吐かず、突き進んで行く癖の強い面々の言動に気持ちよく笑え、加速するインフレーションの先に何が待ち受けるのか知りたくて、次へ次へと読まされる。
入賞(賞金1万円+選評)1作品
人々が、村を焼き人を喰う竜の襲来に怯えていた頃、どこからともなく現れ、竜と戦い、そして何処かへと去っていく謎の騎士たちがいた。身の丈よりも大きな剣を手にした彼らは竜を狩る騎士=ドラゴンスレイヤーと呼ばれた。彼らのおかげで竜も減り、そしていつしか騎士の姿も目にすることもめっきり減っていった。そんなある日、村外れの岬に、少女のような騎士が現れる。身の丈よりも大きな剣を手に、来る日も来る日も、海を見つめ続ける彼女に対し、最初は畏れていた村人たちが親近感を感じはじめたころ、彼女の眼差しの先にある海では恐ろしい異変が起きようとしていた……。掌編ながら、人と竜をめぐる長い歴史をも感じさせる。心にすとんと落ちる好短編。
佳作数作品(選評)
二卵性双生児の翔と遥には、親にも親友にも言えない秘密があった。なんと2人は、24時間ごとに中身が入れ替わってしまうため、幼い頃から1日おきに相手のフリをして暮らしているのだ。ある日、2人の通う高校で金庫の鍵が盗まれるという事件が発生し……。猫かぶりの妹がかわいい。
平安時代の中期。若き玄武天皇に見初められた13歳の千愛は、宮中で和歌から性愛に至る様々な教養を身につけ成長して行った。天皇が平民を側に置くなどということは考えられない時代に、彼はなぜ千愛と添い遂げることができたのか……。正史から抹消された玄武天皇とその妻の愛を描いた平安歴史ロマンス。宮中の習慣についての蘊蓄も楽しい。しっとりしたロマンスながら、幕引の見事さはまさに「スカッとする」展開。
電車に轢かれ、剣と魔法の異世界に転生して勇者になったものの、呪詛のせいでレベルが上がらないことが発覚。転生してなお挫折を味わい続ける主人公の一発逆転チート能力もの。ありがちな展開だが、レベル1から上がらないという状況をどう解決するのか、という部分にアレンジが効いていて読ませる。
魔王様が遊びで冒険者ギルドに登録。ルックス重視の弱い仲間を斡旋してもらうつもりが、蓋をあけてみると、弱くて美人だけど、なぜか全員光の勇者の血筋。そこに何かの思惑を感じながらも、自分も勇者の血筋だと偽って冒険者ライフを続ける。設定と語り口の楽しさで読者をぐいぐい引っ張るユーモア・ファンタジー。
スケジュール
・募集期間: 2018年3月26日(月)17:00:00 ~ 2018年5月27日(日)23: 59: 59 ・中間発表: なし ・最終結果発表: 2018年7月上旬予定
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作数作品(選評) 書評家の三村美衣氏による選評が付きます! プロに作品を読んでもらう大チャンス!奮ってご応募ください ※大賞~佳作の作品はエブリスタ公式SNSで配信・紹介される可能性があります
講評者プロフィール
三村美衣 書評家。著書『ライトノベル☆めった斬り』(太田書房/共著)、『SFベスト201』(新書館/共著)など。 ライトノベル、SFをはじめとする新人賞の一次、二次選考を担当してきた。 現在、創元ファンタジイ新人賞の最終選考を務めている。
募集内容
毎回ジャンルを指定し、そのジャンルを応援するキャンペーンです! 今回の募集ジャンルはファンタジーで、テーマは「スカッとする物語」です。 ★町で酷い扱いを受けていたスラムの少年。しかし、彼には秘められた力があって…… ★ギルド追放寸前のおじさん戦士が、ひょんなことから商売を始めて一発逆転!? ★濡れ衣を着せられ婚約破棄された侯爵令嬢は、誤解を解くために大奔走!その結果…… など「スカッとする物語」を募集します。 ハラハラドキドキしながらも読後は笑顔になれるお話をお待ちしてます!
応募要項
・文字数は10,000文字以上を推奨します。 ・募集ジャンルはファンタジーです。ただし、内容がファンタジーであれば、他ジャンルの作品でもご応募可能です。 ・新作を推奨しますが、過去作並びにエブリスタ内の公式イベント及び他サービス等の投稿イベントで落選した作品を募集内容に沿うように再構成してご応募頂くことも可能です。 ・連載中のため未完結の作品もご応募可能です。 ・連載中で未完結の作品の場合、更新頻度の高さや募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※2018年3月30日、講評者について追記しました

コンテストの注意事項(必読)