青木ぬかり
 タグにあるとおり、本作に描かれるものは日常……。徹底的に日常です。  ですがその「日常」を豊かにするものがなんであるのかを本作は燦然と記しています。  こころの持ちようで生まれる「気付き」……。
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青木ぬかり
 中学生のころ、私の友だちが「運命は変えられない」と言いました。  なぜなら「運命を変えてやる」と考えることもまた定められたものだから、と。  多分に中二臭を伴う思い出です。  さて本作は、ひとつの
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青木ぬかり
 旅をしたい……。  そう思わせる作品です。  それも行ったことのない場所ではなく、こころのどこかに大切に収めている場所に。  再び訪れることで、いつかの自分に回帰できる場所……。  それが本作に
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青木ぬかり
 大切な人……本作においては長らく連れ添った細君ですが、そういう愛する人を失った喪失感は、その生前の営みを偲ばせる様々な場面で不意に襲ってくるもの……。  遺された者は、いつ止むとも知れぬ悲しみと、そ

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青木ぬかり
 私自身も「書く」ことをしていますが、本作に敵うものを持ちません。  己が駄作の数々を砕きたくなりました。  わずか19頁……。ここにひとつの完成した「ヒューマンドラマ」があります。  商業作品と
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青木ぬかり
 ありうる……。  本作には現実がある。  読後、まず私はそれを強く思いました。  そして、救いをみました。  私も天使になりたい……。  多くは語れませんが、世の残酷さと人のやさしさを詰めた物語
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青木ぬかり
 過去に私が書いたレビューで一度も使っていない評ですが、本作は「美しい」です。  終始ムラのない筆致で「人が最も怖れるもの」のひとつを描いています。  掌編につき、それがなんであるのかは、あえて触れ
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青木ぬかり
 本作に触れ、私は余命に思いを馳せました。  作品説明にあるとおり本作は、想いを伝えられぬまま不意に茜が命を落とします。  「満ち足りた別れ」というものは、逝く者にとっても遺される者にとっても大切…
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青木ぬかり
 感無量、そして脱帽です。  私には、本作を評するに相応しい言葉がうまく見つかりません。  ことの大小を量る物差しをやさしく壊してくれる……。  そんな作品です。  いえ、小説とは、物語とは、本来そ
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青木ぬかり
 やさしい気持ちになれる物語です。  家族というものについて考えさせられます。  世に溢れる「人」と「人」との関係……。  とりわけ兄妹などは、将来にわたり修復不能にまでなりがちな「難しい間柄」です
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青木ぬかり
 秘めたる恋ごころ……。  極めて自然に描かれた日常に忍ばせる「それ」は、若い時代においてはどこまでも「純」です。  著者さまの作にいくつか触れましたが、「淡くて切ない」ものを描く技術には脱帽です。
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青木ぬかり
 当然のように「命」が政争の道具とされた時代を通して、現代における苦悩を描いた切なる物語です。  命を扱うだけに、そのメッセージは無限です。  私は思います。本作が扱うテーマは、現代においては「ここ
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青木ぬかり
 多くを語らず、綺麗に、ひたすら綺麗に切り取られたワンシーンです。  多くを語らぬ作だけに、込められた想いはダイレクトに伝わります。  また同様の理由で、多くは読む者に委ねられます。  長編、短編
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青木ぬかり
 とてもリズミカルで、それでいて乱れのないタッチで描かれた現代ファンタジーです。  これこそがファンタジーですよね。  あえて本作を3つの段階に分けるのであれば 「世界観を自然に読者に伝える」 「そ
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青木ぬかり
 法に裁かれぬ悪を超法規的に処する者を描いた物語です。  作品説明にもあるとおり、これは現代版の仕事人……。  悪を斬る者たちがどうしてその業を背負う決意したかという背景まで描かれています。  そし
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青木ぬかり
 お互いを想う兄弟の物語です。  そして、作品全体を通じてやさしく描かれています。  まず読者を惹き付ける導入、それは小説の大きな課題ですよね。  その点において本作は、成長の過程で誰しもが経験す
青木ぬかり
 極上の恋物語です。  涙腺を狂わせるほどの。  作品説明にあるとおり本作は、あやかしと盲目の少女を描いた作品です。  ですがこれほどの慈愛に満たされた世界は、そう容易く描けるものではありません。
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青木ぬかり
 切り取られたワンシーンは切なさに満ちています。  とてもリアルに、そして切実に……。  たまたま出会った愛犬に語りかける大人びた少女……。  そこから投影される著者自身の心情は、ひとことで語れるも
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青木ぬかり
 現代を生きる者の「こころ」を綴った静かな歌……。  私は本作をそう評します。  的はずれであることを恐れずにいうなら、本作は本質としてはファンタジーではなく、むしろ逆……。  地を這うように生きな
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青木ぬかり
 人は己の日常を壊すほどの行いをしたとき、どのような心理状態になり、どのような行動をとるでしょうか。  いくら想像してもそれは思惑の外……。  そのときもう「非日常」なのですから。  本当にその状況
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青木ぬかり
 この上なく自然な導入から軽く始まる話題……。  それを徐々に深く、深くへと掘り下げていくリズムは抜群の旋律です。  そして特筆すべきは余韻です。  これほどまで見事に最後のひと言に集約された物語に

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青木ぬかり
 自然な会話で綴られたワンシーン。  淡々と描かれたシニカル。  臨場感と迫力に溢れた筆致で描いたできごと。  不穏な気配をまとうエピソード。  そして情緒を伴い締めくくられた余韻……。  それらを
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青木ぬかり
 掌編につき内容に触れることは差し控えます。  それは既に多くの言葉で評されているところ。  本作は「結晶」です。  ひと文字の乱れも入り込ませないという著者の魂を見ることができます。  短い作品
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青木ぬかり
 極めて意欲的な作品……私はそう考えます。  そして、その試みは成功しているのだと思います。  標題である「雨中の熱」……。  結論としては、とてもリアルな心理描写です。  しかし、それは読み終えて
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青木ぬかり
 第一章にかかるレビューをさせていただきます。  本作が読む者に与える「共感」は、まずなにかを目指し、そしてそのなにかに挫折する過程が緻密に描かれている点にあると思います。  その「なにか」は人によ
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青木ぬかり
 自然な導入……。そして読み手に優しく、かつユーモラスでありながら矛盾のない文調が著者さまの魅力、掛け値なく優れた点です。  人物の背景も極めて自然……。高校生が事件を解決するという行為を現実的に描
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青木ぬかり
 ただただ感無量……。  どうやら私は、本作の素晴らしさを語るに能わぬ者のようです。  本作は、すこしずつ、すこしずつメッセージを読む者に知らしめていきます。  それは既に標題から、そして冒頭の5
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青木ぬかり
 冒頭の描写を読めばもう、著者さまの技術の高さが判ります。  おそらくかなり削り、そして選ばれた言葉をもって導入を描いています。  そういう過程を経た文章にはある種の「美しさ」が備わりますよね。  
青木ぬかり
 犯罪死を見逃さないための緻密な検視……。  現実の刑事、それも警察署の刑事課に所属する刑事にとっては「通常業務」ですよね。  それが漏れなく、そしてリアルに描かれています。  そして行う者にとって
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