山咲 さくら

たった一文の深みが増していく物語

二年前に彼女が直面した事実を元に海に抱いたやるせなさ。それと対比してガラスやレモネードという言葉を用いて表現されるのは海の綺麗さと儚さにも似ています。"海"がもたらす二面性が見事に組みこまれた展開でし
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山咲 さくら

男女の心情を流暢に語る、その真相とは

清春視点で始まる心情の吐露が、今作の主軸だ。 彼の奔放な性格が滲み出ている心情が、例え話を用いコミカルに綴られていく。 清春が男友達と出かける事に彼女の侑里が難色を示す理由は物語の序盤ではわからな
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山咲 さくら

恵みの雨

登場人物それぞれが皆誰かを思い、紡ぐ物語。病気がちだった美雨子さんが旅立った日は雨。暗く伏せてしまう人生だったかもしれないけれど、拓海くんと出会えた事は彼女にとって、恵みの雨になったのではないかなと思
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山咲 さくら

誰かを思う気持ち

和樹はなぜ迷子になったのか。物語を読み進めていくうちに子供ならではの純粋さが、微笑ましく読み終わる頃にはふふっと笑みがこぼれていました。 有田さんがとても親身で、仕事とはいえ何故ここまで出来るのだろう
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山咲 さくら

禁忌

筆者の感性が淡々と、静かに、それでいて強烈なインパクトを残す作品。 淡々と川が流れているような静けさを感じるでしょう? でも、私は逆で随分、熱い作品であるように思うのです。なぜなら骨噛みというそのもの
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山咲 さくら

現代にも辻斬りはいたそうな

この時代にも存在する辻斬り。 行き交う人の中に存在するその者達の流派は本人達が編み出した所業であった。 過分な描写はない。されど、これを読み終えて自分に置き換え、人は思うのだ。 「拙者も、いつぞ
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山咲 さくら

これが【有月さん】なのだと思いました。

梓先輩は亡くなってしまっていて、葵先輩とは昔の恋仲で……なんて思っていましたけど。思っていた展開と全く違う物語の着地に、これが有月さんの作品だった、と気が付かされました。 この物語に答えはなく、ありの
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