忘れじの弦音

ふと降りてきた情景が逃げてしまわない様に綴りました

有月 晃

恋愛 完結
33分 (19,606文字)
【短編 No.17】とある弓引きの心象風景

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あらすじ

晩秋の弓道場に小雨が降り注ぎ、矢道の芝生を青黒く濡らしている。 一礼して、射位に歩を進ませた。 的までの距離は28メートル。 半身に構え、両足を踏み開く。 立ち位置を探る足裏に、擦り減った床板の感

感想・レビュー 2

これが【有月さん】なのだと思いました。

梓先輩は亡くなってしまっていて、葵先輩とは昔の恋仲で……なんて思っていましたけど。思っていた展開と全く違う物語の着地に、これが有月さんの作品だった、と気が付かされました。 この物語に答えはなく、ありの
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読んでよかった、とだけで終わってもいいんですが、書き手たるもの、具体的に語ります! 高校生の頃弓道部に所属していましたが、はっきりいって不真面目な部員で、主将をはじめ、部員の仲間に時に怒られ、温情を
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