現代の神話

神話や宗教の経典は、まず最初に世界が作られる様子が描かれるものが多い。聖書の創世記しかり、古事記の天地開闢及び国産み神産みしかり。 「なぜ世界(もしくは宇宙)は存在するのか」という問いは、全ての原初と
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未来への宿題

プルトニウムの半減期は2万4000年。 すでに排出されている放射性廃棄物を、最終処理施設を造って地下に封じ込めたとして、2万4000年以上の未来の人類に、その危険性をどのように伝えるべきか。 彼ら彼女
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世界はなぜ存在すべきか。

一切皆苦、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静。 仏教の根本的な公理であるこれらを、急進的に突き詰めていけば、本作に出てくる青木のような結論に達するのも、ひとつの解となる。 もちろんそれは、一般的な倫理
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良い人を救いたいというエゴ

生活保護は誰を救うための制度だろうか。 清く正しく人格が優れていて、不幸にも生活に必要な糧を稼ぐ手段や能力に恵まれなかった人を救いたいと誰もが思う。 一方、本作の主人公のような、どうしようもないダ
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台上ありん

一気読み。

第一部第二部通して一気読みしました。 「遺族捜査」による、普通の捜査では用いられないような手法によってもたらされる情報が、迷宮入り事件の突破口になる展開が面白かったです。 単純なミステリでは収まらず
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自由は社会を豊かにしたか?

誰もがスマホを持ち、SNS等のサービスを通じて情報を受け取るだけでなく、発信もできるようになった現代。 その自由を活用してより豊かなで便利な社会が実現したのだろうが、一方で過激な言論とフェイクニュース
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台上ありん

暴走する列車のような疾走感

四国予讃線の単線を、50キロ以下で走ってはいけない特急が暴走する。 次々と発生するトラブルに、制約された環境の中で対処しようと奮闘する様子に、読み進む手が止まりません。 はたして犯人の目的、そして「桃
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最後に明かされる哀しい事実

猟奇的な方法で女子高生が次々と殺害される連続殺人事件。 刑事を辞めて教師となった内海の学校の生徒も犠牲になり、かつての同僚の刑事が聞き込みに来るが……。 はたして犯人の目的は何なのか。 一分の隙もな
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重厚長大なホラー

田舎の村、土着信仰、不思議な習慣etc…という設定で、正統派ホラーかと思って読み進めていましたが、まさかの展開に驚愕しました。 中盤から色濃くなるミステリー調の雰囲気も良かったです。
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絶対オススメできない最恐ホラー

ここまで壮絶なホラーは初めて読みました。恐いのが苦手な人は絶対読まないでください。 恐いのが大丈夫な人はぜひ読んでください。きっと読了後に「読むんじゃかなった…」と思うことでしょう。
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歪んだ恋愛小説

兄と妹、それぞれの視点によるストーリーは、わかりやすく興味深いものでした。 ある種の歪んだ愛情が描かれていますが、妹の執念はもはや完全にホラーの域に達しています。
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冷酷な未来志向

作業のように淡々と葬儀を終える母。 何を思っているのだろうか。外部からは窺い知ることはできない、木の年輪のように長年積み重ねてきた感情の奥底に、いったい何があるのか。 真相は母のみが知る。 母の前途
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上質な警察小説

刑事ふたりと電車の運転士のストーリーが交互に登場しながら、謎を追っていく手法はお見事です。 怪しい人物が複数現れますが、予期せぬ結末にびっくり。
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短くも濃密な作品。

とある障害(複数の?)を負ってるらしき主人公と、同じく生き辛さを抱えてるらしい相手との、わずかな出会い。 結末で、世界は終わらなかったけれど、ひとつの関係が失われながら、忘れがたい記憶を残す。 素晴
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