蜂賀三月

似ているようで似てないふたり。ふたりの関係から色々な想像ができて、きゅんとする。

どことなくずる賢い、ひねた性格をしているふたりの高校生の卒業式の物語。一見関わりのなさそうなふたりには、実は創作活動をしているという共通点があった。ふたりは器用で、でも不器用で。青い春の空気が文章から
ネタバレあり
1件
蜂賀三月

居場所というものについて考えさせられた。

この作品を読んで「居場所」というものについて考えさせられました。誰しもが求める居場所。それは安心をするためのもの。だけど、同時にその場所に自身を縛りつけるものにもなるのではないでしょうか。個人的な見解
ネタバレあり
1件1件
蜂賀三月

誰しもが演じながら、なにかを作っているのかもしれない

演じていた自分との別れの日。小さな反抗を決意して、これからも演じ続けるであろう人のことを知る。新しい生活へと踏み出せる、あたたかくやわらかい光のような読後感をもらえる作品でした。 「演じる」と聞くと、
ネタバレあり
1件1件
蜂賀三月

物語の構成がすごい。

予想を裏切りながら最後まで読ませる力のある物語でした。顛末はすべての人にオススメできるとは言い難いですが、泥棒というテーマでこの結末にたどり着ける筆者の筆力を尊敬します。本当に面白い小説でした。読ませ
1件
蜂賀三月

苦くて、甘酸っぱい感情が詰まった作品

10年以上前に刺してしまった青春のトゲ。 自分の本当の気持ちより、周囲の空気を優先してしまったことはありませんか? 他者に揶揄されたくないという気持ち・見栄が邪魔をしてしまうことはありませんか? 中学
1件1件
蜂賀三月

物語の余白を楽しめる作品です。

孤独を感じていたのは祐介だけじゃなく、レンタル彼女として訪れた亜紀もそうだったのかな、と考えさせられました。物語終盤にはキュン要素があり、読後は気持ち良いものに仕上がっています。 そのなかで、亜紀がレ
ネタバレあり
1件1件
蜂賀三月

準大賞、おめでとうございます😺

アイディアとそこから発想をいくつも飛ばした物語で、最後まで楽しく読むことができました。 なんとなく、主人公はまた猫家電を購入する日がくるかもしれないと想像してしまいました。 面倒とわかっていても、愛し
ネタバレあり
1件1件
蜂賀三月

優秀作品選出、おめでとうございます!

猫って本当に人間の言葉や気持ちをわかってくれるんじゃないだろうか、と感じることが多々あります。いなくなった猫、亡くなる猫、今一緒にいる猫、これから出逢う猫……この優しい物語から、たくさんの猫について想
ネタバレあり
1件
蜂賀三月

胸のなかにすっと入り込むような、適切な描写と比喩が印象に残る作品

描写の表現、文章、展開……どれも美しく、この物語の世界がとても愛しくなりました。主人公の葛藤は決してファンタジーや空想に近いものではなく、現実にマイノリティが抱えるものでもあります。作者はそのような暗
1件1件
蜂賀三月

小説を書く苦しみを見事に表現した一作

小説投稿サイトを利用している方なら、この作品の主人公に共感してしまう部分が少なからずあると思います。 創作というのは楽しいばかりじゃない。嫉妬も、苦しさも、喜びも全て混ぜ込んだうえで美しく成り立つのだ
ネタバレあり
1件1件
蜂賀三月

どこまでも人間らしい感情を切り取ったような作品

艷やかな情景のなかにある人間の弱さ、ずる賢さ、強さ、色々なものが作品から読み取れて楽しかったです。 人間らしいからこそ愛しくなる。とても好きな作品でした。
ネタバレあり
1件1件
蜂賀三月

青春の追体験。あまりにも眩しすぎる葛藤。

共感する感情を誰しもが経験しているのではないでしょうか。3人の空気感、サクの不安、景色、心情が見事に描写されていました。 青くて甘い感情が湧いてきて、読んでいて気持ちがいいです。面白かったです!素敵な
ネタバレあり
1件1件

この作品は非公開になりました

蜂賀三月

淡々と語られる口調。そのなかには極彩色のような感情がある。

文章のテンポが良くて読みやすいです。主人公が淡々と語るのに対して、あまりにも辛い殺人のきっかけと境遇。とても濃度の高い物語でした。 主人公が殺人をしたことは変わりない。だけど、それでもほんの僅かな希望
ネタバレあり
1件