七絃灌頂血脉──琴の琴ものがたり

平安時代の雅と呪、貴族と武士の、楽器をめぐる物語。

国香

20時間22分 (732,753文字)
平安時代、何があっても生きなければならない男の一代記。

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あらすじ

平安時代。 雅びで勇ましく、美しくおぞましい物語。 宿命の恋。 陰謀、呪い、戦、愛憎。 幻の楽器・七絃琴(古琴)。 秘曲『広陵散』に誓う復讐。 運命によって、何があっても生きな

感想・レビュー 2

琴(キン)の琴を巡る物語。書籍化希望。 冒頭は激流のよう。列伝式の序の調子も好ましい。支流本流、様々な流れが合流し、やがて大河に。幽玄に霞むラストは聶政の物語と好対照。胸をうつ読後感。雄大な自然を目
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こと。楽器のこと。これを箏と琴が別物だと知っている人はどれだけいるだろう。この作品。作者の琴という楽器に対する愛をみる。知識も教養も深いし、とても丹念に資料を当たられたはずだ。それはまさに愛のなせる技
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