子守の神様

酒飲みなんか嫌いさ。大嫌い――

あい

14分 (8,000文字)

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あらすじ

酒乱の父が原因で、大店の子守娘として奉公に出されたおふうは、夕立に降られて雨宿りした稲荷の社で、得体の知れない浪人者と出会う。 ひどい風体で昼間から酒を飲んでいる様に反感を覚えつつも、次第に打ち解けて

感想・レビュー 1

キャラとストーリーを丁寧に組み上げている作品でした。

丸木屋で子守としてはたらくおふう。雨宿り先のお社で出会った侍。酒を飲んでいる彼に、第一印象はマイナス。酒浸りの父親に重なるからです。突然、坊ちゃんが泣きだして空気が凍るのはリアルです。でも、優しくて飄
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