羽化

あの夏の自由研究はわたしに夏のきらめきと痛みを教えてくれた

ふじの

青春 完結
40分 (23,483文字)
「痛い青春」にトライ

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あらすじ

夏の終わりのあの夜、 セミが世界に羽ばたく翼を手に入れようとしているとき、 わたしたちの心は弾けて消えた。

感想・レビュー 2

繊細で壊れ物のような心

「どうして、人生で大切なものを、他人の言葉に流されるがまま手放してしまうのか」  作者の独白のようなこの文章に、全てが言い尽くされているように思えます。  主人公は、人付き合いが苦手な少女。自分に自信

青々とした痛いほどリアルな人間模様

 気持ちの移り変わりや、少女達の繊細さが残酷なほど描写されている。  周りを気にせず教室でひとりで黙々とパンを食べてきたような僕ですが、物語に引き込まれました。  人間を描く達人の作家様です!
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