過ぎ去った時間

過ぎ去った時間が、戻ることはなく。

青波零也

9分 (5,173文字)
Xと「私」の無名夜行、まだまだ続きます。

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あらすじ

チャイムの音がスピーカーから響いてくる。 Xの瞼が開かれて、ディスプレイに映し出されたのはまず、うっすらと白く汚れた黒板だった。そして一拍を置いて、そこが、いくつもの机が並べられた空間であることを理解

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