闇の剣士 剣弥兵衛 京の夏越(三)

祇園会と四条河原の夕涼みで京の夏を越した弥兵衛。送り火が照らす暗赤色の雲の色合いにこれからの困難を予見させた。

北山秋嘉

20分 (11,665文字)
石像寺。ここは昔通った小学校の隣にあった。虚構の話とは言え、思い出は懐かしい。

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あらすじ

 京の夏、町衆をときめかすのが祇園会と四条河原の夕涼みである。弥兵衛は、洞穴の老人が繋ぎを付けてくれた大黒屋の一人娘智里と下駄屋の息子勘蔵に案内され祭りの夜を見物した。祇園会では絢爛華麗な風情にすっか

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