受賞

常夜未遂

「おやすみ」を言い交わすことのない島で、少女が悲しみに幕を引き、特別な挨拶を果たすまでの物語

篠藤 ユウ

14分 (7,998文字)

18 1,614

あらすじ

ライラ島には「子ども部屋」という美しい墓所がある。 少女ミラリアは、そこで墓守のルーセルと暮らしていた。 ルーセルは島外からの移民だが、特有の死生観と風習を 愛してやまなかった。 例えば生者には「良い

感想・レビュー 1

大切なものを喪ったとき

作者の言葉は、なぜこれほどまでに胸を打つのだろう。 作品を辿りながら、いつも僕は考える。 作品に流れる美しさと孤独さと苦しさが 僕の心臓の上を優しい雨のように穿つのだ。 誰もがいつか大切なものに別れ
ネタバレあり
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