受賞

歌え 鐘の音と共に

十八世紀イタリア、去勢オペラ歌手の一世一代の恋

春野わか

14分 (7,964文字)
強引な展開をお許しください

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あらすじ

かつてイタリアには去勢を施しボーイソプラノを保つ、「カストラート」と呼ばれるオペラ歌手がいた。 マテオは当代一の人気歌手。貴族に生まれながら高熱で視力を失い、カストラートとなった。 宮廷での演奏会の帰

感想・レビュー 2

甦りしデウス・エクス・マキナに詩を

幼い頃に視力を喪い去勢歌手となった 女性と見まがう容姿と天使の声をもつ 「カストラート」である主人公マテオ 夕暮れどき暴漢たちに襲われたのだが 見ず知らずの人間に偶然たすけられる マリアと
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描写から伝わる天使の歌声

華やかながらも、裏は残酷で哀しく、娯楽と嗜虐が紙一重な時代の物語だと感じました。わかさんのこういった歴史を辿り、描く物語には熱があり、そして描写もまた素晴らしいことこの上ないので、より多くの方に読んで
ネタバレあり
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