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アニマル・ノベル・コンテスト2017年冬「犬が登場する物語」

★次回予告★

アニマル・ノベル・コンテストの第2弾が、 大人お洒落な猫雑誌「猫びより」とのコラボレーションで3月中旬に開催決定!! もう間もなく募集開始されますので、楽しみにお待ちください♪

大賞(賞金3万円+選評)1作品

猫型の少女から見た、犬型の人、犬の世界観が語られるものです。犬小説に猫的視点を持ち込んだことによって世界観が広がっており、結果的に、猫型・犬型、両方の読者が楽しめるものになっています。面白い対立を生み出すアイデアの発明をできているところから、作者の非凡なセンスを感じました。ヒロインの少しひねくれているけれど愛せるところなど、登場人物のキャラ立てもレベルの高いものです。

準大賞(賞金2万円+選評)1作品

「犬の気持ちが分かる」というのはそういうことか! というネタに一笑いさせられました。一番ユニークな点はそこですが、ひとネタの出落ち的なものには終わらずに、SF的要素、犬と話せるというファンタジー、夫婦愛、そして種族を超えた信頼関係について、と短いながら様々なものを語り、それをエンターテイメントに昇華させている手際は見事でした。また、古き良きショートショート作品的な、大変読みやすい文章も評価点です。

入賞(賞金1万円+選評)1作品

飼い犬の「A」が死ぬ、その前後を語るものです。ペットと死別した経験があるなら、生前、可愛がっているはずのペットを、時には邪魔者と思うこともあり、粗末に扱ってしまったこともあり、いなくなってから「あの時…」という激しい後悔に陥る、という経験はあるのでは。その感情が、共感を呼び起こす筆致で描き出されています。楽しいだけではない、ペットを飼うことについてのリアル。そしてその尊さに気づかせてくれる作品でした。

佳作数作品(選評)

青年・あゆむが、パールという名前の犬を通して、黒髪の少女・由奈に出会い、物語が始まります。パールの散歩中に出会う日々を重ね、二人の距離は縮まっていきますが、実は彼女は――という展開です。不思議なことが起きる世界観ですが、リアリティラインは気にならず、あゆむの恋の行方と、二人の物語の結末はどうなるか、一気に引っ張られる勢いのある物語でした。二人を繋ぐパールも大変チャーミングです。
ヒロインの由衣を視点人物に、探偵事務所所長のレオと、動物の言葉が分かる青年が所長を補佐して事件を解決する、という物語です。リアリティラインの設定がうまく、非現実的な設定も違和感なく受け入れて読んでいけます。また、作者から犬への愛が伝わってくるのが、この作品自体の魅力を大きく上げていました。レオには何がどこまでわかっているのか等、細部の詰めを行えばもっと面白くなる伸びしろを感じました。
逝ってしまった犬のジャックの存在によって結びついていく、少女と少年の物語です。物語の主役であるといえるジャックは物語の開始にはすでにおらず、喪失から始まる悲しい雰囲気の中から物語は幕を開けます。さらに、少女も少年も大きな後悔を抱え、心に傷を負った者同士…という設定も、感情移入を促すものでした。ただの出会いを描いた青春ものに終わらず、二人の成長も見せる少し大人のラストも面白かったです。
小学校最後の春、少年たちが仲良く遊ぶ日の中に現れた一匹の捨て犬が、友達との時間をさらに楽しいものにしてくれます。しかしそんな時間には終わりがあり、「この犬、どうする?」というリアルに否応なく向き合わされます。それによって少年たちは考え、最善ではないかもしれませんが、彼等なりの決断をします。短い物語ながら、犬といる時間の楽しさ、そしてその時間をもらっていることに対する責任など、様々なものが伝わってきました。
「ゴンタ」との17年間に渡る物語です。主人公が、飼い犬にまっすぐ向かい合う好ましい人格で共感できるため、物語にすっと入っていけました。初めて出会った時の事や、一緒に過ごした少年時代の思い出は眩しく、ゴンタが老いを知った時の切なさは、感情を揺さぶられます。物語の最後にある主人公の言葉は、誰の心にも響く名台詞でしょう。
シンガーの咲が、飼い犬のハナと恩師の花先生を通じて、見失いつつある夢に向き合う物語です。自分の歌は、人の心に伝わらない、それが何故なのかがわからない。という咲の苦悩の表現のリアルさに引き込まれます。また、物語で訴えようとしているものがストレートで、心を動かされるものがあります。状況はあまり変わっていませんが、主人公の未来は明るいのだろう、と思わせる話の終わり方もよいものでした。
「死神犬」と呼ばれた犬への証言を集めていくと、人によってまったく違う物語が見えてきます。そこから、野良犬という存在の悲しさ、一面的な見方をすることの危なさ、印象で語ることの浅はかさなど、色々なテーマが浮かびます。冒頭から、不吉で危険な雰囲気が漂い、ともすると人外の存在なのでは…とサスペンスをひっぱる手腕も見事でした。読み終えた時に感じるものは、人によって多分違い、それもこの作品の面白さになっていると思います。

スケジュール

・募集期間 2017年11月13日(月)17:00:00 ~ 2018年1月14(日)23: 59: 59 ・結果発表 中間発表: なし ・最終結果発表:2018年3月上旬予定

大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作数作品(選評) ※大賞~佳作の作品はエブリスタ公式SNSで配信・紹介される可能性があります

募集内容

動物をテーマに小説を書いてみませんか? 今回は「犬が登場する小説」を募集します。 フィクション・ノンフィクションは問いません。 犬が出てくる物語の構想をお持ちの方、犬にまつわる思い出をお持ちの方は、この機会に作品にしてはいかがでしょうか。 ★生まれたときからずっと一緒。大好きな飼い犬の一生。 ★働くワンコ!~密着警察犬24時~ ★「犬」を神様と祀る、とある町の物語 など、例文の様に「犬」が活躍する設定を入れて書いてみてください。 勇気あふれる、心あたたまる、夢いっぱいな作品をお待ちしています!

応募要項

・文字数は~15,000文字程度の短・中編であること。 ※文字数は「文字数カウント(空白・改行を除く)」を参考にしてください。 ・ジャンル指定は特にありません。 ・新作推奨ですが、過去作・他の賞で落選した作品を上記の形に再構成して応募戴くのも歓迎です。 ・未完結OK!意欲的に更新されている作品をご応募ください。 ・未完結の場合、現在アクティブな状態の作品の方が受賞に有利です。また、選考において締め切り時点の完成度も評価の対象となります。 ※非公開作品は審査対象外となります。 ・お一人様、何作品でも応募頂くことが可能です。

応募条件

・シリーズ設定されている作品は、エントリーされた話のみが対象となります。 ・エブリスタ上での有料作品・無料作品のどちらでも応募可能です。 ・応募締切り後の作品編集可。 ※ただし、審査は、締め切り時点2018年1月14日(日)23: 59: 59のデータで行います。 ・エブリスタ内の公式イベントや、他サイト等の文学賞で過去に受賞した作品は選考対象外とします。 ・エブリスタ内の他公式イベント(重複応募を許容しているイベント)との重複応募も可能です。

コンテストの注意事項(必読)