母親からのお遣いを頼まれた木葉紬は見たいドラマのために帰路を急いでいたが、悪霊に襲われ頭がカボチャでできている謎のイケメンに助けてもらった。紬は急いで別れを告げ帰宅するが、カボチャ頭のイケメンは家にまで付いてくる始末。カボチャ頭のイケメンはジャック・オ・ランタンと名乗り、紬に悪霊が憑いていると伝える。驚いた紬だが、ランタンは自分がボディーガードになると言って――。風変わりなハロウィンのオカルトファンタジー！

外回りの営業中に取引先との待ち合わせ時間を間違えてしまい、不慮の交通事故で死んでしまったタカハシ。幽霊となったタカハシはハロウィンの夜に現世へと戻ってしまう。自分の住んでいたマンションに行くと、同僚であった三浦ハナという女性に再会する。ハナはタカハシの姿が見えると言い、タカハシが問い詰めると魔女であることを告白する。ハナは同僚であったタカハシを必ず生き返らせると約束するが――。魔女と幽霊が織りなす恋愛ファンタジー。

『大魔法使いセドリック』の孫娘メイは高校生。メイは『大魔法使い』と呼ばれた祖父からは程遠い、魔法は使えたり使えなかったりするくらいの普通の高校生。そんなある日、チェシャと名乗る猫が現われた。チェシャによるとかつて、ルイス・キャロルが、本の中に『ハートの女王』として封印した赤の魔女が復活するという。そして、メイは赤の魔女をもう一度封印することになり――。魔法の使えない魔法使いが挑むアクションファンタジー。

引きこもりから脱し数ヶ月間続けていたアルバイトを、誕生日目前にして突然クビになった管野正義。人生のどん底に落ちたと思った矢先、捨てられていた猫を助けてトラックに轢かれそうになる。そんな彼の前に、自らを「魔法使い」と名乗る青年が現れて正義を助けた。そのヒーローのような男・綾瀬総次に誘われて彼の職場に連れていかれると、ひょんなことから正義はアルバイトとして雇用されることになり……。ドタバタBLファンタジー。

“風の丘”とよばれる丘は青い草原がゆったりと曲線を描いて広がり、一年を通じて、清らかで涼やかな風がおだやかに流れている。風の流れは、時おり低地へと銀鈴のようなやわらかな少女の声を運び、人々はうわさをした。風の丘の上には愛くるしい少女の妖精が、あるいはいとけない子どもの魔女が棲んでいると。おてんばなぷりんと大人びた少年・ぽぷりのほっこりと、時に切なく、甘い日常。妖精と魔女の心温まる優しい物語。

アルマは時間や空間に関する時魔法の研究を行っている。アルマの妹・イザベラは王子・トラヴィスの婚約者であり、さらに聖女に認定された。そんな中、アルマに闇魔法を使用しているという疑惑がかけられる。闇魔法の使用に関する誤解は解けたものの、アルマは聖女の身内に、闇魔法と誤解される時魔法を研究する者がいてはいけないと思い、家を出て祖父の家へ移動した。しかし妹の婚約者の王子が追いかけてきて――。愛され異世界ファンタジー。

吸血鬼であるマーカラはとある王国のはずれにある古城の主。吸血鬼である彼女のもとには退治して報奨金を得ようとするヴァンパイアハンターが毎晩のようにやってくる。ある日、マーカラのもとにレオスと名乗る男が「執事として働かせてほしい」と尋ねてくる。二つ返事で雇うマーカラだったが、実はレオスもマーカラの命を狙っていたのだった。しかしだんだんとマーカラに惹かれていき――。吸血鬼令嬢×人間執事の究極ラブストーリー。

美しい容姿を持つ女性オルドレットはその容姿から他者から距離をとって生活していた。ある夜、自分の勤めている美術館で美しい吸血鬼が人間を喰らっている光景に出くわす。その光景はなぜかオルドレットの興味を惹きつけるものだった。以降、吸血鬼はオルドレットのもとに猫となって現れるようになる。その吸血鬼に一目惚れをしたオルドレットだったが、幼馴染である聖騎士のアイズとも再会をして――。吸血鬼と人間の禁断のラブストーリー。

幼いころから母方の祖父に育てられた、日向雪緒。しかし祖父が亡くなったときに遺品から父親の手掛かりを見つける。父親に会うため田舎から出て、フリーターとして東京で生活していたある日の夜、清掃のバイト中に月夜見閨と出会う。不思議な力を持つ閨だが、なんと実は彼はヴァンパイアだったのだ。最初は警戒していた雪緒に、閨は雪緒が探していた父親を見つけてくれるといって――。極度の偏食ヴァンパイアと田舎娘の恋愛ファンタジー。

生きているだけで宝石を作り出す変異種の貴石星。貴石星が生み出す宝石は高価なため、多くの貴石星は商人により屋敷で飼い殺されていた。ある日住んでいた屋敷から逃げ出した貴石星は、行く先もなく途方に暮れていたが、リークという吸血鬼に血を与える代わりに匿ってもらうことになる。最初は警戒していたが、リークの温かな人柄のおかげで徐々に心を開いていくようになり――。世にも珍しい貴石星と優しくて冷たい吸血鬼による恋愛ファンタジー。

殺人を犯して自らの死刑までの時間を独房で過ごしていた22歳の灰谷ヤミ。ある日独房に時空の穴が現れ、中から魔法使いの火置ユウが出てくる。ユウは十年前に違う時空へと旅立ち、そこから戻ってきたのだという。突然の来訪者に驚くヤミであったが、刑務所を管理する人物・カミサマにも認められ、ユウも独房で過ごすことになる。ヤミの殺人とユウの関係、「カミサマ」の思惑とは一体――!?　囚人と魔法使いによるミステリアスなファンタジー。

手脚を切られても新しいものが生えてくるという特殊な体質の持ち主であるシロと、彼と兄弟のように一緒に育った同い年の少年・クロ。ある日、2人の前にシロと少年にしか見えない糸を操り、シロを圧倒する少年が現れて白の人の里に来ないかと誘う。シロはクロと共に里へと向かう。やがて、その里での日々でお互いへの気持ちに気づいた2人だったが、クロが敵の里に連れ去られてしまい――⁉　幼馴染が紡ぐBLストーリー。

山にも、海にも、さらには空にも、神獣がいた頃。人間は人魚が死ぬ直前に謳う姿に魅了され、捕らえては高額で取引をしていた。しかし人々の間に蔓延病が広がる。人魚の呪いだと人々がささやく中で、ある少年は見世物にされていた人魚から「エルフを探せ」と言われる。最初は気に留めていなかった少年だが、人魚の言葉が頭から離れず、遂に町を離れてエルフを探すことにするが――。エルフ×人魚たちが織り成す、異世界中世西洋ファンタジー。

アラフォー女性が息子を残し、エマという名で異世界に転生。しかし魔女狩りの犠牲となった修道女の復讐の呪いとしてエマはアブサンという凶悪なモンスターへと変えられてしまう。昼は元の姿で慈悲深いカフェのオーナーとして働くが、夜は仲間と一緒に闇の掃討組織アジールのメンバーとして活動。最初は自分のうちに潜むアブサンをコントロールできていたエマだったが、やがて浸食されていき――。二つの顔の間で葛藤する復讐ストーリー。