素敵だ！良かった！と言うのは、当然のことで、それとは別に、 活字にされていない情景までもが読者に考察の幅を与える、読むたびに新しい気づきや発見がある、そんな作品です。 カイ、リク、テン、岬　登場人物た

運命とは偶然か、必然か・・・・。 そんなことを考えて、静かに鳥肌が立つようなそんな作品です。 タイトルの通り「命拾い」した主人公にもちろん悪意はなく、ただそうなった。だけの事なのですが、だからこそ怖い

のっけからストーリーの激しい展開に、読者は引き込まれます。 正義故に選んだはずの職業。歩むべき道は、唐突にそれだすことになっても罪悪感すら感じる間もなく、引きづりこまれても尚突き進みます。 過去は出来

5人の登場人物がとても丁寧に描かれていて、それは多くの言葉で説明をしているわけではないにも関わらず、主人公との関係性やそれぞれの想いがとてもよく伝わるのは凄い技術だなぁと感じます。 痛みを感じるまでに

確かにジワジワと湧き上がる怖さを読者に植え付ける作品なのですが、それ以上に全体を通してとても美しい作品だな・・・読み終わって最初に思いました。 ラストの「何も含まない、優しい言葉」という一文が印象的で

涙を流せば泣いているのか？ 泣いていれば哀しんでいるのか？ １＋１が２になるように、当たり前だと思っていた公式は、全然当たり前じゃないと言うことに、今更ながら気が付かされます。 人の心とは実に複雑で、

この作品に登場する人物は、漏れなく優しい人たちです。相手を思いやるからこそ、時にそれは他者を悲しませることもある。 そんな思いやりが複数の登場人物の間で絡み合い、主人公は大切な存在を再確認します。 読

身も心も子供から大人に変わって行く思春期の彼らに、大人の身勝手な欲望は鋭い刃物のように突き刺さる。 信頼も、嫌悪も紙一重である世界観がありありと描かれており、読んでいてドキドキしました。 本作では、友

何が些細で何が大ごとかなど、それは他人には計り知れず、当人は時に何年も何十年も前に進めなくなってしまうことがあります。 この作品の登場人物は主人公含め、決して特別な人ではなく、自分も含めどこにでもいる

誰であれ、どんな人生であれ、悩みやストレスのない人生などありえない。頭ではわかっていても、人はそれを忘れがちです。 そして、順風満帆な時はそんな人がいることさえ、忘れてしまう。 物語で出会ったふたりは

彼は化学オタクであり、科学の話しかしていないのにも関わらず、主人公との想いの交差が絶妙で、ストーリーのスピード感も相まって、読み終わるとただただ爽快感を感じることができる作品です！ 学校でのこまかな描

背後は圧倒的な光なのに、それが月の光であることが一目でわかる。 身体のほとんどは描かれてないのに、全力で走っていることがわかる。 たった１枚のイラストにすぎないのに、その背景にいくつものストーリーを否