バケモノの柩

その人は、いつだって己が生き残れないことを知っていた。

RuYI

14分 (8,000文字)

41 3,738

あらすじ

山の中腹にひっそりと建てられた教会には、『バケモノの柩』と呼ばれる聖遺物箱がある。そこに『聖魔様』として安置されているのは、300年前に君主『悪魔王』を裏切り葬った、ひとりの魔族なのだという。 〝花を

感想・レビュー 4

切なく優しい友情物語に胸を打たれます

さすがルイさんって感じの、圧巻の作品でした...!短編とは思えないくらい深くて尊いお話でした(❁´ω`❁) 何気なく過ごしていても、実はイヴは辛い秘密を抱えて生きていたんですね。それをソラルが助け、時
ネタバレあり

生きているのは、果たして本当に“幸せ”なのか。

『生きているだけで幸せなんだよ』と、きっとあらゆる人が放ったことのある言葉。 それは、命には限りがあることを前提にしている。 だけど、そこに終わりが来ないとしたら、それは本当に“幸せ”と言えるのか
ネタバレあり
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優しく切なく、何とも表現し難い寂寥感すら感じさせる物語

 礼拝堂で日々顔を合わせる二人の関係性を、信頼と表現するには軽すぎて、心の奥底で繋がった絆にも似た真綿で包んだ大事なものを、共有する戦友のような、そんな想いが伝わってきます。  最後の何気ない日常が描
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