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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第131回「ひと夏の思い出」

おばあちゃんの家、切ない出会い……。夏を懐かしんで読むのにぴったりな、胸がいっぱいになる物語がたくさん集まりました。受賞作は切ないストーリーを強く印象づけるような、情景描写の鮮やかな物語が多く、いつまでも瞼の裏にラストシーンが焼き付きました。

大賞(賞金3万円+選評)

「もうすぐ海が目立つ夏が来る」という一文で終わる小説を探し求めている、とカフェのマスターに話す主人公。するとマスターは、本に詳しい知人を紹介してくれたのだが……。夏の景色が鮮やかに美しく描写されており、夏の空気を一緒に味わうようにのめり込んで読みました。締めの一文がグッときます。現実とファンタジーの狭間の物語です。

準大賞(賞金2万円+選評)

照り付ける太陽の下を、通学用のリュックを背負い、オイルが詰まった一斗缶とカレーの具材が詰まったエコバッグを両手に持って歩く主人公。通りかかった公園にふと目をやると、そこにはあるクラスメイトがいて……。設定が凝っていて面白かったです。キャラも立っていて、主張をぶつけ合うシーンが印象的でした。情景描写も見事で、景色が目に浮かびました。読み応えのあるSFヒューマンドラマです。

入賞(賞金1万円+選評)

才能を持つ友人の存在に屈折してしまった主人公の葛藤が肉厚に描かれており、読んでいて胸が苦しくなりました。構成や文章がしっかりしていて、確かな筆力を感じます。読み応えのある短編です。

佳作

主人公は自転車で町を走り抜け、駄菓子屋を目指していた。彼のお目当てはサイダー。いつものおばちゃんに呼びかけたつもりが、店の奥から出てきたのは若くてきれいな女の人で……。思春期に差し掛かった少年の揺れ動く感情がリアルに描かれていて、切なく、眩しいです。
主人公とその恋人のふたりが醸し出す自然体な空気感が親しみやすく、読みやすかったです。それに対する美少年の異物感が際立って、印象に残ります。彼の儚さと、それでも世界は続いていく無情さ。世界観に浸りたくなるお話でした。
元教員の老婦人が、まるで自分に語りかけてくるようで物語に没入して読みました。読者に疑問を抱かせる引っ掛けポイントの絶妙な配置具合で緊張感がどんどん増していく構成もお見事。最後の一文にぞわっとさせられました。
教室の後ろに設置された黒板には、その日誕生日のクラスメイトの名前やその人宛てのメッセージが書かれている。しかし8月生まれの主人公は、いつも「夏休み中に誕生日だった人たち」の羅列のうちのひとりにしかなれなくて……。この寂しさを味わったことのある人には間違いなく“刺さる”物語だと思います。クラスメイトを思いやる優しさや青春の輝きが眩しいお話でした。
ペットのために、空き地で好物の草を摘んでいた主人公。ある日の朝、夏休みも始まった季節だからかいつもの空き地で見知らぬ女の子と出会い……。不思議な少女との不思議な時間。緩急のしっかりある物語で、読みごたえがありました。偶然か必然か、答えを明らかにしない塩梅が程よく、読後の余韻も心地よかったです。
文芸部員の主人公は、もうすぐやってくる夏休みに思いを馳せ、そばにいた先輩に休み中の予定を尋ねる。しかし彼女の答えは「特に無い」という味気ないもので……。ふたりの小気味良いやりとりが面白くどんどん先へ読み進められました。シリーズものとのことで、キャラや雰囲気に安定感があります。
王道のホラー作品です。付き合い始めたばかりの二人は、よくドライブデートをしていた。彼は実は”視える”タイプのひとで、ある日のデート中にも車内から“視え”てしまった。しかし気にせずデートを続けていると……。抑えられない車のスピード感と、幽霊の絶妙な存在感に読んでいて心臓がドキドキしました。

超短編賞

該当なし

続きが読みたい賞

おばあちゃんの家に遊びに来たなつは、玄関で喋るネズミと出会う。なんでもネズミは、昔預けたものを返してもらいに来たらしく……。児童書のようなかわいらしい物語にワクワクしました。ひとつ大人の階段を登り始めたなつの、かわいらしい最後のモノローグが印象に残り、この後どうなるのかと強く興味を惹かれました。

トンデモ賞

近未来の東京が舞台のお話で、想像しやすい設定にのめり込んで読むことができました。ふたりで解き明かしていく、目に見えないものの不確かさと尊さ……。ラストがなんとも切ないです。ややSF的な設定の甘さはあるものの、テーマにかける作者の熱意と主人公の内面の成長に感動させられました。
夏休み最終日。仲良し四人組は同じ壁に立ち向かおうとしていた。それは、一切手を付けていない宿題である……。ひとり一人にきちんと個性があって魅力的で、ガヤガヤしている様子が目に浮かぶようでした。テンポよく進み、物語の流れもしっかりあって、終始楽しく読めたコメディ作品です。

優秀作品

ホラー 完結
14分 (7,959文字)

ピックアップルーキー

スケジュール
・募集期間: 2020年7月29日(水) 12:00:00 ~ 2020年8月30日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2020年10月中旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第131弾です。 今回のテーマは、「ひと夏の思い出」です。 どこかに必ず「ひと夏の思い出」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・宿題で育てたアサガオが意思を持った。友達になれたのに、だんだん元気がなくなっていって…… ・夏の間だけ他社へ短期出向することに。そこで再会したのはなんと、初恋の人で? ・心霊スポットで夏の定番、肝試し。けど何事もなく帰ろうとしたら、あれ、一人増えてる……?
夏はイベントの多い季節。こんな時期ですが、妄想やかつての思い出をお話にしてみては? そんな「ひと夏の思い出」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第132回のテーマは「〇〇、はじめました」です。 本コンテストと平行する形で2020年8月12日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第132回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト