愛しかない

「一緒に生きてくれてありがとう」。 いつか、そんな言葉を伝えられたら いい。そう思いながら私は彼の手を 握った。

橘 弥久莉

13分 (7,759文字)
第162回 超・妄想コンテスト「もう少しだけ」  優秀作品☆温かな応援、本当にありがとうございました!

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あらすじ

「死」が二人を分かつまで。 幼馴染の大壱とそう誓ったあの日から、 10年が過ぎた。子宝にも恵まれ、ごく 平凡で穏やかな日々を送っていた波留は、 ある時を境に夫の病に向かい合うことと なる。しばらく前か

目次 1エピソード

感想・レビュー 4

キレイゴトじゃないけど、それでも自分たちなりの幸せを見つけていく…!

難しいテーマを描いた作品だと思います。 大好きな人と結婚して幸せな日々を過ごす夫婦に訪れた「若年性認知症」という試練。キレイゴトだけじゃない現実が描かれます。誰も悪くないのに誰もが傷ついたり、それま
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この作家さんらしい

以前からのファンでこの作家さんの作品を読ませていただいてます。 重いテーマでありながら淡々とした感じはこの作家さんの個性ですね。認知症という病で誰も悪くないのに追い詰められる感じが切ないですが、それで
ネタバレあり
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考えさせられる……

読み進めながら、とても切なくなりました。自分がもし同じような立場になったらどうだろうと考えさせられました。何気ない幸せこそが、一番の幸せなのかもしれません。素敵な作品をありがとうございました!
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