ハンゴンサマ

【妄想コン/これからもよろしく 河出書房新社賞】

乃上さり

ホラー 完結
14分 (8,000文字)
グロ要素は一切なし、死霊との心理戦という感じのホラーです。

95 1,664

あらすじ

――ハンゴンサマは七代二百年に渡り、毎年この家にやって来る。決して粗相があってはならないーー 陸斗の住む集落には、年に一度ハンゴンサマが訪れることになっており、陸斗の祖父がその接待役を担っている。 ハ

感想・レビュー 4

深く深く学ぶものがありました

最近のTVドラマ・売れ筋の本・新作映画。 長年仕事に追われそうしたものを見る余裕がなかったけれど、病に倒れ少し見る余裕ができて思う事。職人達の寄せ集めで大きな意匠は作れない。 ぴくりとも動じない人間
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陰湿という表現がぴったりとくる

こんにちは。これからもよろしくのご縁で拝読しました。得体のしれないモノがにじり寄ってゆき、家族はなぜか口をつぐみ、酒肴でもてなすという何なんだ、この状況は。と考えさせられる序盤でした。ハンゴンサマとい
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この読後感の正体は

ホラーはどうしようもない敵への焦燥で心がかき乱されるのですが、人の凛とした強さが書かれると急に小説の世界が変わるんだ、と気づかされました。これも技法なんですね。今回のテーマがごく自然に編みこまれ、その
ネタバレあり
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