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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第200回「これからもよろしく」
 これからもよろしく――登場人物たちの過去と未来をつなぐ重要な言葉として使われ、奥行きある物語が多いのが印象的でした。ほろりと泣ける作品も、背筋がぞわっとする作品もあり、短編ならではの疾走感あふれる展開にワクワクしながら読みました。 (河出書房新社)  日常でかわすような言葉でありつつも、使用する場面は意外と限定されるためか、お題の使い方が似通った作品が多かったです。そのため、テーマをどれだけ作品内で印象付けられるかが、作品が印象に残るか否かに直結していたように思います。  テーマがセリフ調だとそのまま言わせたくない、と思ってしまうのもわかるところ。ですが前後の物語の中で、たった一言にどれだけ感情を込め、読者にインパクトを与えられるか? というのを、普段の創作の中でもぜひ意識してみてくださいね。 (エブリスタ)

河出書房新社賞

毎年、夏の特別な夜にやってくる不思議なお客様――タイトルからしてなんだか怖く、終始穏やかな筆致ながら、そこはかとなく不気味さが漂う世界観にあっという間に引き込まれました。無理なく盛り込まれた様々なモチーフが恐怖を増幅させます。「これからもよろしく」の使い方が秀逸なラストには、本当にゾッとしました。(河出書房新社)

エブリスタ賞

ドラフト1位指名でプロ入りし、輝かしい人生を送る幼馴染に、河瀬はずっと劣等感を抱いていて……。すれ違う2人の夢が明らかになったときの切なさに、胸が張り裂けそうになります。小道具の使い方も上手く、物語の盛り上げに一役も二役も買っていました。ほろ苦さを残しつつも、これからも続くであろう友情を感じさせるラストに、胸も目頭も熱くなりました。

準大賞

期待の若手競輪選手・竜崎は、初出場のグランプリレースでクラッシュし、大怪我を負ってしまい……。競輪を知らずとも、わかりやすい解説で内容がスッと頭に入ってきました。主人公は愛嬌に溢れ、愛されるキャラだというのがよく伝わってきますし、試合中の描写は熱く、夢中になって読めました。タイトルだけじゃなく、ラストに名作のオマージュが仕込まれているのもくすりと笑えます。胸が熱くなる、良いスポーツエンタメ作品でした。

入賞

食堂「まんまや」は隣接する高校の野球部が合宿を行う際、毎年食事を提供していた。しかし店主は今年で店を閉めると言い出して――。店主夫妻の店や亡き家族、そして球児たちへの、複雑ながらも深い愛情が胸に沁みます。悲しい過去が物語の土台ですが、食堂を愛する少年たちが活き活きと描かれているので、それに救われる夫妻の気持ちに感情移入しながら読めました。

佳作

突如起きたゾンビパンデミック。妊娠中の娘が心配になった主人公は、彼女の家に向かうことにするのだが――。早い段階でオチの予想はつくものの、冒頭の場面につながるラストがせつなく、胸が締め付けられます。テーマの台詞もきちんと活かされており、目頭が熱くなりました。
親の転勤で、家に一人残されることになった茜。足が不自由な彼女のため、上京した姉が戻ってくることになり……。主人公が姉に抱く想いやどうしようもなさに感情移入できるので、物語に没入して読み進められました。しっかり者なだけではない姉と、支えられるばかりではない妹。お互いの事情と気持ちが絡み合う姉妹愛に、切なくも心温まります。
スーツアクターのバイトをしながら、レスキュー隊員を目指す主人公。そのきっかけは、父が交通事故で亡くなったことにあって――。登場人物の目的・目標が明確かつストーリーラインがわかりやすく、“読みたい”と思ったお約束をきっちり読ませてくれます。無駄にごてっとしたスーツにも意味があることや、子供に会わないのもにくい演出でした。
箒の大会で優勝した凌子と恋音。けど凌子は、相棒に何も言わずに島を出ていこうとしていて――。疾走感と2人の信頼に満ちた冒頭が気持ちよく、その後に示唆される別れへの興味を引き立てています。ファンタジーな世界観ながら、人々の生活にリアリティがあり、うまく溶け込んでいるのも魅力的でした。クライマックスにも爽快感があり、映像が頭に浮かびます。
盗賊の少年が見つけた魔法のランプ。魔人はさっそく願いを叶えようとするが、「困った時のためにとっておく」と言われ? 願いごとを使わないための、主人公の悪知恵の使い方が上手く、くすりと笑えます。オチの願いごとは2人が人生の相棒となったことが感じられ、これからどんな冒険を繰り広げるのか、ワクワク感に溢れていました。

超短編賞

「推しが結婚したの」と言うクラスメイト。彼女の言葉の意味が、俺にはわからなくて――。“好き”という言葉は出てこずとも、絶妙な会話の中からじわじわと滲み出す彼女の痛みやせつなさに、胸が締め付けられます。最後の台詞や、その意図を感じ取れない主人公の鈍さへのじれったさも、せつない余韻になっていました。

続きが読みたい賞

賭場で貴族から金を巻き上げるため、利用され生きる少年の前に現れた、貴族の坊ちゃん。ただのカモかと思いきや……。世界観やキャラがしっかりと作られており、またいい意味で主人公の主張が薄いので、するすると読めます。中長編の第1話のような内容なので、どん底だった主人公がこれからどうなっていくのか、ぜひ続きを読んでみたいです。

トンデモ賞

該当なし

優秀作品

ピックアップルーキー

スケジュール
・応募期間:2023年6月14日(水) 12:00:00 ~ 2023年7月17日(月) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2023年9月下旬頃予定
賞
河出書房新社賞(賞金5万円+選評)1作品 エブリスタ賞(賞金5万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※河出書房新社賞、エブリスタ賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※河出書房新社賞、エブリスタ賞、準大賞、入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第200弾です。 今回のテーマは、「これからもよろしく」です。 どこかに必ず「これからもよろしく」のシチュエーションが登場する妄想を投稿してください。 200回目の開催を記念して、大賞に代わり「エブリスタ賞」「河出書房新社賞」を設立します!
・年末になると古い家財道具に、来年もよろしくと声をかける老婆。道具に宿った付喪神達は感謝を伝えようと、一計を案じて? ・結婚10年目。「これからもよろしく」と笑いあった次の日、夫の浮気が発覚して……。 ・大きな仕事を終え「またよろしくな、相棒」と笑うあいつ。けど俺はもう、詐欺の片棒なんて担ぎたくないんだ――。
ついに妄コンも200回!5分シリーズの刊行点数も、ベスト版文庫も含め40を超えました。これからも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いします! そんな「これからもよろしく」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規公開された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他社サービス等への重複応募が確認された場合、応募取消しになる場合があります。
メールアドレスの受信設定について
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。
応募の辞退について
応募期間中であれば、作品管理から応募の辞退が可能です。(操作手順はこちら) 締切後の応募辞退は原則として出来ませんので、ご応募の際はご注意ください。

次回予告

次回、妄想コンテスト第201回のテーマは「AI」です。 本コンテストと平行する形で2023年6月28日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第201回の応募期間内に新規公開してください。応募期間前に公開した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト