胡桃沢家のポルボロン

母の命日に雪の玉を焼く。

稲着よふみ

9分 (5,275文字)

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あらすじ

3月31日は、胡桃沢風花(くるみざわ ふうか)の母親が死んだ日である。風花は故人を偲ぶために自宅のキッチンに立った。 母の味として胃袋を掴まれた焼き菓子を再現する。そのために薄力粉、バター、粉砂糖、ア

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感想・レビュー 4

愛すべき日常の輝き

主人公の見ている世界が、見えました。触れているもののやわらかさも。家のなかに流れる空気の温度感みたいなものも。 料理の手順が進んでいくごとに、なにかが、じんわりじんわり、静かに心のなかに染み込みまし
ネタバレあり
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夢と目標

登場人物の愛情を深く感じる作品でした。 このきれいな世界がどうかつづきますように♪
ネタバレあり
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母の味

はじめまして、感想書かせていただきます。 冒頭から主人公が亡くなられたお母様の味を再現していく様子が、とても暖かい描写でした。ブール・ド・ネージュは日本では馴染みがないお菓子ですが、雪のような甘いお菓
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