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ジャンル応援キャンペーン ファンタジー「お姫様」

選考結果発表

講評者の三村美衣氏からのコメント ===== 「お姫様」 現代社会を舞台にすると、愛し合う2人が努力すれば、たいていのことは乗り越えられてしまうので、劇的なロマンスを描くのはけっこう難しい。しかし時代を変えれば、家や国や種族や宿命といった壁は途端に個人の力が及ばないほど高く堅牢なものになる。別の世界、別の時代、別の理を描くファンタジーは、だからロマンスと相性がいい。 今回のテーマである「お姫様」は、掌中に特別な何かを握って生まれた特別な女の子だ。彼女はどんな環境で育ち、どんな未来を夢見るのか、何を持っていて、何を持っていないのか。幼い頃に誰から愛情を注がれ、どんな教育を受けたのか。その時代や世界の常識や、為政者一族の責務、彼女が知っていること、知らないこと。お姫様の内面や背景がしっかりイメージできるようになってから物語に解き放てば、世界や彼女の言動にリアリティや奥行きが生まれ、彼女の喜びや絶望や選択が読者の心を動かす。 ===== 大賞、準大賞、入賞作品は一部選評を公開! 佳作作品についても見どころを掲載しました。ぜひ、読んでみてくださいね。 ※選評は登録されたメールアドレスへ近日中にお送りします。 ※SNSアカウントで会員登録されている場合、エブリスタトップページ上部「現在、このアカウントは仮登録の状態です。本登録はこちら」より、メールアドレスの設定をお願い致します。

大賞(賞金3万円+選評)1作品

その力は呪われた魔導なのか、それとも神の祝福なのか――。遊び心から使い始めた魔法が招いた悲劇を描いたドラマチックなラブストーリー。冒頭の鳥と戯れるシーンの明るく透明感のある描写が気持ち良く、開放感があるだけに、その後のヒロインの自己抑制にもどかしさを感じ、終盤の展開が悲しみを誘う。説明が足りないところも多々あるが、作者の物語への愛情が伝わってくる。

準大賞(賞金2万円+選評)1作品

王弟の婚約者だったのに、髪の毛の色が珍しいというそれだけの理由で王の第三王妃になってしまったアイリ。ショックに泣きくれた日もあったが、誠実に前向きに生きるアイリは、やがて後宮の人々からも信頼を寄せられるようになるのだが…。特に事件らしい事件もなく、王様とお姫様の夫婦喧嘩を書いただけなのだが、筆運びも達者だし、穏やかで優しいヒロインの言動も気持ちよく、読んでいて心地よい。

入賞(賞金1万円+選評)1作品

ろくに魔法も使えない魔女(♂)と、ド素人にうっかり呼び出された高位悪魔と、手当たり次第誘惑する尻軽お姫様。シュールな笑いのあとに、しっかり泣かせも盛り込んだ、松竹新喜劇のようなファンタジー短編。魔女のピントのズレた生真面目な語り口をはじめ、三者三様なイメージとのギャップが面白い。エピローグからつづく王子様の物語も読んでみたい! 

佳作数作品(選評)

国の腐敗を正さんと罪人を容赦なく処刑し続け「虐殺妃」と呼ばれるに至った王妃と、継母の暴走を止めようとする「深慮の姫」。それぞれに手をかす王宮内外の人々。まだ登場人物が出揃ったところまでしか進んでおらず、この後、物語がどう転がっていくのかわからないが、設定の面白さはピカイチ。今後の展開が楽しみだ。
政略結婚で嫁いだ王子は、優しくて思慮深い素敵な青年だったが、しかし実は結ばれるべき運命の相手は弟の方だった……。正妻の子だが父親に疎まれている体の弱い兄と、その兄を慕い彼の守護騎士となった弟。兄弟が置かれている過酷な状況と、異国からやってきた姫との三角関係を描いた転生ファンタジー。竜のディートリンデもかわいいし、エピローグをつけて慌ただしく幕を引いているのがもったいない!
戦乱に翻弄されたお姫様の生涯を花に託したオーソドックスながら感動的な短編。なによりも完成度が高くて上手い。登場人物の凛とした佇まいを端正な筆で描き、しっとりと読ませ、読後に余韻も残る。
人里離れた魔女の館で育てられたヒロイン。魔女の跡を継ぐか、人間として生きていくかの選択を迫られた彼女は、結論を出すために、生まれてはじめて魔女の館を離れて人間の世界に足を踏み入れるのだが……。魔女、人狼、吸血鬼、妖精と盛りだくさんに詰め込んだ、ロマンチックなファンタジー。ヒロインの真っ直ぐで繊細な眼差しが魅力。

スケジュール

・募集期間 2018年1月1日(月)17:00:00 ~ 2018年3月4日(日)23: 59: 59 ・中間発表: なし ・最終結果発表:2018年4月中旬予定

大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作数作品(選評) 書評家の三村美衣氏による選評が付きます! プロに作品を読んでもらう大チャンス!奮ってご応募ください ※大賞~佳作の作品はエブリスタ公式SNSで配信・紹介される可能性があります

講評者プロフィール

三村美衣 書評家。著書『ライトノベル☆めった斬り』(太田書房/共著)、『SFベスト201』(新書館/共著)など。 ライトノベル、SFをはじめとする新人賞の一次、二次選考を担当してきた。 現在、創元ファンタジイ新人賞の最終選考を務めている。

募集内容

毎回ジャンルを指定し、そのジャンルを応援するキャンペーンです! 今回の募集ジャンルはファンタジーで、テーマは「お姫様」です。 ★「私を助け出して!」攫われたお姫様を助けにいざ、魔王城へ! ★「一度も笑顔を見せたことのない姫を最初に笑わせた者に、姫と結婚する権利を与える」というお城からの知らせが届いた! ★今日もまた下僕のように使われる。ぼくはこのお姫様にはかなわない。 ドSお姫様と勇者の長い1日 ★時は江戸時代。大奥では、姫たちによる水面下での戦いの幕が開けていた—— ★お姫様に転生した私。でも、どうやらヒロインじゃなく悪役令嬢みたい!? ★評議会は最終兵器:HiMEの投入を決定!敵国が焦土と化す…… など、「お姫様」が登場する小説を募集します。 お姫様ポジションであれば、王族でなくても構いません。 もちろん、敵でも味方でも……。 様々なお姫様・プリンセスが登場する話をお待ちしております!

応募要項

・お一人様、何作品でもご応募頂くことが可能です。 ・文字数は10,000文字以上推奨 ・ジャンルはファンタジー(現代ファンタジー含む)(内容がファンタジーであれば、他ジャンルの作品もエントリー可能) ・新作推奨ですが、過去作・他の賞で落選した作品を募集内容に沿うように再構成してご応募戴くのも歓迎です。 ・未完結の作品もご応募可能です。意欲的に更新されている作品をご応募ください。 ・未完結の場合、更新頻度が高い作品の方が受賞に有利です。また、選考において締め切り時点の完成度も評価の対象となります。

応募条件

・シリーズ設定されている作品は、本イベントにエントリーされた話のみが選考対象となります。 ・エブリスタ上の有料作品・無料作品のどちらの設定としてもご応募可能です。 ・応募締切り後も作品の編集は可能です。 ※ただし、審査は、締め切り時点2018年3月4日(日)23: 59: 59のデータで行います。 ・エブリスタ内の公式イベントや、他サービス等の投稿イベントで過去に受賞した作品は選考対象外とします。 ・重複応募を許容しているエブリスタ内の他の公式イベントにご応募頂いている作品を、本イベントにご応募頂くことは可能です。

コンテストの注意事項(必読)