三浜夏帆は職業作家を目指す大学生だったが、公募やコンテストに落選し続けスランプに陥っていた。そんな夏帆は、新しい分野の執筆にチャレンジしてみようと思い立ち、数年前に事故が起こってから“心霊スポット”として噂されている大学の時計塔へ向かうことを決意する。春休みという人もまばらな時期、夏帆は時計塔で煙草を吸う一人の女性・白城アザミに出会った。彼女と話しているうち、アザミは自身が吸血鬼だと言って――。人間×吸血鬼の青春ストーリー！

大嫌いな読書感想文が、夏休みの課題として出てしまった小学6年生の二宮利人は、同じように読書感想文に苦手意識を持つクラスメイト・音城アリアと一緒に宿題をやることに。ある日、二人は近所にあるアンティーク品を扱う店で、『西洋恐怖の名作』という本を見つける。利人が“吸血鬼ドラキュラ”、アリアが“オペラ座の怪人”をそれぞれ読んでいると、その本の中から二人の怪物が現れて――。読書感想文を完成させなきゃ呪われる!?　異色のミステリ×ライトホラー。

パリの東にある小さな孤児院で、13歳まで院長から虐待を受けて育った少年・ルネ。彼は蒼白い月が浮かぶ夜、美貌のヴァンパイア・オーギュストに救われた。オーギュストの養い子となったルネの世界は、その日を境に目まぐるしく変化していく。個性豊かな人々との出会いと別れ。そして、初めて知る世界の美しさ――。ベル・エポック期のパリを舞台に、一人の少年が愛を知り、幸せを掴むまでを緻密に描いた歴史ファンタジー。

とある島で暮らしている少女・神谷卯月は9歳の時、神の使いとされる白蛇を追いかけて、入ってはいけないと言われていた森に足を踏み入れた。そこで“黒い影”に命を救われる、という不思議な体験をして以来、血を見ると体が妙に疼き、欲情が湧き上がってくるようになる。どうして血を見ると体が疼くのか、あの森で起こった不思議な出来事は何なのか。そして、黒い影の正体とは――。個性豊かなキャラクターたちによって繰り広げられる、吸血鬼ファンタジー。

中学2年生の頃から突如記憶力が良くなり、3年の秋には日を追うごとに運動神経が良くなっていった少年・羽鳥勇太。彼が15歳を迎える3月1日、勇太の母が突然姿を消してしまう。それから少し経ち、中学の卒業式で母親の姿を見かけた勇太は、母を追いかけ、体育倉庫から大きな木が四方八方に広がる異世界へと足を踏み入れることになって――。異世界において圧倒的な力を持つ吸血族や、繰り広げられる魔法の存在が絡み合う、異世界冒険ファンタジー。

第二次世界大戦中に生物兵器として作り出された怪物“吸血鬼”は、驚異の身体能力を持ち、それ故に政府の管理を受ける生き物だ。吸血鬼の子孫である少女・山陰陽向もまた、例に漏れず強い力を持っていた。幼い頃にそんな彼女に助けられ、同い年ながら人を守る力を持つ陽向に憧れた少年・宮川翔太と、高校生になった二人のクラスメイトで翔太の想い人・三田詩織。周囲で起こる事件に、彼らは巻き込まれていき――。ヒューマンドラマ。

通っているスーパーで毎日顔を合わせる女性・伊吹澪のことを、空木櫂人はなんとなく気にかけていた。そんなある日、櫂人は澪が男性と揉めている場面に出くわす。澪を助けたことをきっかけに彼女の家に招かれた櫂人は、ふとしたきっかけで、彼女の持つとんでもない秘密を知ることになった。彼女は、人を喰らう吸血鬼だったのだ。吸血鬼の処刑人である、という秘密を抱えた櫂人は、自身の持つ目的と澪への想いの間で揺れることになり――。切ないヒューマンドラマ。

澄は2年間同棲していた恋人に浮気された挙句、マンションからも追い出され、散々な気持ちで新居探しをしていた。年季が入ったアパートを内見中、ベランダにポツンと置かれた観葉植物に自分を重ねてしまい、そこに住むことを決意。しかし隣人に挨拶しようとした矢先、修羅場に遭遇してしまう。そんな隣人である関西弁のイケメンパティシエ・森宮と、次第に打ち解けていく澄だが、森宮にはある秘密があって――。OLとヴァンパイアによる胸キュンストーリー。

家で過ごす一人の時間が大好きなライター・柚木蒼は、恋人どころか好きな人も出来たことがないアラサー女子。ある日、スーパーの帰りに歩いていた小道で、しゃがみこむ男を見つける。明らかに具合の悪そうな彼を救おうとした蒼だが、その男・イヴェリスは吸血鬼だった。その日をきっかけに、“血を分け与える者”として選ばれてしまった蒼は、イヴェリスと同居生活を送ることに――!?　恋愛経験なしのアラサー女子とイケメン吸血鬼による、溺愛ラブストーリー。

夜のクラブでコウモリの姿になってフロアを眺めていたヴァンパイアは、大学二年生の美女・北村葵に目をつけた。その血を欲し、彼女を追いかけ屋敷に潜入するも、葵に不意を突かれコウモリから人間の姿に変わってしまう。それを面白がった葵に高坂守人と名付けられた彼は、正体を知られてしまったがために、執事として葵に仕えることになって――。高慢なヴァンパイアと抜け目ない美女が繰り広げる、ちょっぴり変わったラブストーリー。

クラブでポールダンサーとして働く雛は、家に帰ろうとしたところで柄の悪いヴァンパイアに絡まれる。そしてそのまま、人間よりはるかに強い力を持つヴァンパイアに、無理やりクラブの外にある建物へと連れ込まれてしまった。命の危険を感じた雛だったが、裏の世界で有名な始祖のヴァンパイアが現れることで命拾いをする。それからというもの、雛は小鳥遊蓮と名乗ったそのヴァンパイアのことが気になって――。人間とヴァンパイア、禁断のラブストーリー。

誰ともかかわることのない、隔離された世界の片隅で絵を描いて暮らしている少女・マナは、ヴァンパイアの血を受け継ぐ、人間とヴァンパイアの混血だった。銀狼のセスは、掟に従い、ヴァンパイアとしての姿を隠しながら教師として働くエリー達に支えられ、そして見守られながら、人間の世界に馴染み、高校生として学園生活を楽しんでいた。ある出来事をきっかけに出会った二人は、次第に様々なトラブルへと巻き込まれていって――。二人の恋の行く先は？　恋愛ファンタジー。

史上最年少で少佐の地位まで昇りつめたとして軍で名をはせていたノイ・コリンズは、ある日「北部 第6区」という無法地帯への左遷を言い渡される。第6区は魔族と人間の抗争が激しく繰り広げられる場所として有名で、それを鎮圧するために結成された“アビスフォース”という特殊部隊の補佐官を務めろ、というのがノイに言い渡された命だった。しかし、アビスフォースは人間と対立の根深い、ヴァンパイアをはじめとした魔族のみで構成される部隊で――。ファンタジーBL。

時は500年前。日本では、妖の王とも呼ばれるヴァンピール一族が、魔界ではなく人間界で暮らしていた。他の妖よりも格段に能力が強く、他の種族を纏める役割をおうヴァンピールたちが人間界で暮らすのは、ひとえに“血の楔”をみつける為だった。血の楔とは人間の間にしか生まれない妖の魂の一部という存在で、抱き合えば妖の能力が増え、楔の血を啜れば妖はあらゆる恩恵を受けることが出来た。瑠花もまた、血の楔を捜すヴァンピールの一人で――。人外ファンタジーBL。