文令
胸に突き刺さる散文詩。切ない憂鬱と、爽やかな寂寥とが自分の中を駆け抜けていくのを感じる。でも厭世的にはならない。素敵なことです。
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文令
いまさら文章力や構成力に言及するまでもないでしょう。ただ目眩がするほどおもしろかったと申し上げれば事足りるはずです。 私が本作に感じたものは怪奇と幻想ですが、前者に生理的な嫌悪に基づく稚拙な恐怖が無か
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文令
読みやすい。 高踏的な梗概を見ると格式張ったハイファンタジーを想像するかもしれないが、一章を読めばわかるとおり本作は基本的に学園ローファンタジーです。漫画原作付き純文学風ライトノベルとでも言うべきか。
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文令
典型的なお嬢弁と、ひかえめな敬語と、少女らしい自然体の言葉とが交錯する一人称の文体がとても楽しく、いつまでも読んでいたくなる作品。 実質的には幽閉とも呼べる状態にある主人公サラが、植物室に鏡を設置す
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文令
たいへん面白いエッセイで興味深く拝見しました。 作中の「奇妙な味」という章について、私が奇妙な味を定義するとすればそれは寓意性です。星新一の「どんぐり民話館」以降の後期三作にはまさしくこの奇妙な味を
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文令
一幕のコントのような作品。小説が小説であることを登場人物が告発する不条理演劇。個人的に好きなテーマで、楽しく読ませていただきました。予想外の展開に転がり続け、最後まで興味深かったです。あとがきに紹介さ
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文令
不穏な気配。作中で何度か世界が反転したらしい。最終頁で訪れるカタストロフィーは読者を突っぱねるようにある事実を明示するが、むしろそれによって、我々はなおさら混乱してしまうのです。 裏の裏は結局のところ
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文令
かんそう とても面白いです。 ただ、あなたの使う文章は抽象度の高い詩的なものだから、それ で白亜の塔という抽象的な概念を描く『新世界』 の章が難解です。雰囲気だけが先行しているようにも思える。
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この作品は非公開になりました

文令
執筆おつかれさまです。膨らませれば中篇くらいになりそうな話ですが、挿絵のイメージを守りつつ、きちんと短篇小説として綺麗にまとめられていて素晴らしいと思いました。場面転換なども効果的だったし、あの「夢な
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文令
イラストの雰囲気に合った素敵な短編でした。体言止めの多用や余白の使い方が詩文のような演出をしていてお洒落です。 良く言えば文学的、悪く言えば筋のよくわからない不思議な物語でしたね。 夢の一幕のよう
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文令
「窓辺の黒」感想  広告雑誌のカラーページに紛れ込んだような、洒落ている散文。ただ悲愴感に満ち溢れているわけではない。あの涙には哀しみ以外にも様々な意味があるようですね。イラストのイメージにぴったりの
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