感想・レビュー一覧 12件

奇跡とは、願いとは…と考えさせられます。

誰かが幸福になった分、誰かが不幸になる…願いがかなえば、そのことで違う問題が起きるかもしれない…。 「何かを得るには、何かを失わなければならない…」という某鎧に魂を定着させた錬金術師の弟の声が聞こえ
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覚悟をした人間の美しさ

奇跡があれば人は必ず幸せになれるのか、という重いテーマの物語です。 病気を治してもその次の日に交通事故で死ぬかもしれない、だったら治さない方が結果的に長く生きられる。どうせ正解がわからないなら、自分で
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生きるということ

奇跡とは。救いとは。それと向き合う少女。生きるって、こういうことだなぁと。ぽんと奇跡で何かを得ても、それで幸せになれるかといえばそうじゃないのだと、確かな説得力でもって心にガンガン訴えてきます。 かの
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一行目から引き込まれました。

ほんとうにそう。 白いものの連想を促す一文から始まる冒頭は、シーツという答えに着地する。 どこのシーツかというとそれは病院のものであり、病床があり、見舞いに来る主人公がいる。 非常になめらかな導入で、
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時間が経つのを忘れていました

拝読いたしましたm(__)m まずは14日目お疲れ様でした。 17000文字の物語を一気に読みました。ずっと昔、まだ時間がたくさんあった学生の頃に一冊の本を何度も読み返しながら、それぞれの登場人物の感
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心に痛いけれど、温まるお話です。

病気の友達を救える可能性ができた。でもそれは奇跡と言う名の贈り物──私なら、それに簡単に乗ってしまうと思う。 病気で苦しんでいるんだもの、長くは生きられないかも知れないんだもの。明るい未来が欲しんだ
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人間味の深い物語

そう強く感じました。 病気も自分の一部。 奇跡で病気を直しても、それは何かを失いかねない。 などなど、人が口にもせずに胸の内に抱えている葛藤や想いがこの作品には色濃く表れていました。 人は奇跡
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トナカイと少女の押し問答

感情の描き方がとても繊細で淡雪のように崩れそうで、本当は一読者に過ぎない私に言えることなんて何もないのかもしれません。ということを前置きした上で……。 クールで凜とした作品です。おぼろげな膜を張った
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感動しました!

こんなにも、丁寧に登場人物の気持ちと向き合った作品を久々に読んだ気がします。 ストーリーのための人物でありながら、そこには友達がいて家族がいて将来の夢がある。 主人公の鹿乃子は、ずっと幼なじみの慎太
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単位の違う物差したち

はじめてこちらでレビューを書かせて頂きます。 病床の幼馴染、慎太の元に足繁く通う女子高生、鹿乃子。どうやら慎太の病は重篤なものらしく、未来の話をするにも季節で刻まなければならないようです。そんな彼女
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自分の力で未来を選びとろうとする強く、美しい物語

拝読しました。  なんて、尊い話だろうと感銘を受けました。  圧倒的な力を持つ「主」に仕えるトナカイのコメット。彼の言うように一つだけ、何の代償もなく願いを叶えてもらえるなら──安易な願いをする人は
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優しさに救われる感動作

もしも「どんな望みも叶えてやる。ただし一つだけ」と言われたら、何を願うでしょうか。欲深な私はいっぱいありすぎて迷ってしまいます。 本作の主人公・鹿乃子には即答できる望みがありました。幼馴染の病気が治る
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