受賞

孤独の墓標

涙の味の思い出は、剣が人ではなく孤独を断つとき、甘いものに変わる

篠藤 ユウ

14分 (8,000文字)

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あらすじ

困窮する村のため、青年リヴィエールは領主にこう申し入れた。 領主の選んだ相手に決闘で勝てば、望みを一つ聞き入れて欲しいと。 彼は見事勝利をおさめる。 しかし村に戻った彼は、鬱々としていた。 かつて彼の

感想・レビュー 1

なんと美しい物語だろう。

最初の数行だけで、読者はこの世界にぐいっと引き入れられる。 言葉の美しさ、情景の巧みさ、 文面からは肌触りから空気に溶け込む薔薇の香りまで 漂ってくるようだ。 この世界観。 作者は穏やかに静かに話を紡
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